ベンラー（VENLOR）XR 37.5mg 100カプセル

ベンラー（VENLOR）XRの概要

ベンラーXRは抗うつ剤で有名な薬である「エフェクサー」という薬のジェネリック医薬品です。中程度のうつ病に推奨されており、無気力状態で気分が落ち込む、辛いうつ症状を解消してくれます。

ベンラーXRは他の系統の抗うつ剤である三環系抗うつ薬（第1世代）や四環系抗うつ剤（第2世代）と言われる薬に比べて、効果が強いのに副作用が少ないのが特徴です。

また、他の抗うつ剤が体質的に合わず、吐き気や脱力感などの副作用があるにもかかわらず効果がみられない方が、ベンラーXRに切り替えたところ、うつ病の抑制作用と副作用低減がみられたという報告が多くあがったそうです。

それ故に世界中でも最も広く利用されている抗うつ剤の1つとも言われています。さらに、年齢や性別などの服用制限がなく、利用しやすいことも特徴の１つと言えます。

インドにある大手製薬会社でインド国内でも5指に入り、世界的にも有名なシプラ（Cipla）社で製造、販売されています。シプラ社は一般医療薬品、抗生物質、抗がん剤、喘息薬、抗エイズ剤、糖尿病薬、動物用ヘルスケア用品など幅広い分野の薬を製造しており、北欧や南米、アジアやヨーロッパ、中東やアフリカなどの世界150ヵ国に輸出している、インドの筆頭格製薬会社です。世界保健機構（WHO）の許認可機関に承認されており、世界的にも安全性や信頼性が高い製薬会社でもあります。

ベンラーXRの効果・効能

ベンラーXRの有効成分はベンラファキシンであり、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)と言われています。

脳内には「神経伝達物質」と呼ばれるものが無数に存在しており、感情や意欲、記憶などをコントロールしています。その中でも意欲や活力などに関わっている神経伝達部室に「セロトニン」と「ノルアドレナリン」があります。うつ病はこれらの神経伝達物質が不足していると考えられています。

セロトニンやノルアドレナリンは、神経細胞から脳内に放出された後、再び神経細胞内に回収されてしまいます。この回収されてしまう作業を「再取り込み」と言い、セロトニンやノルアドレナリンの「トランスポーター」が、再取り込みに関与しています。

ベンラファキシンはこのセロトニンとノルアドレナリンのトランスポーターの作用を選択的に阻害することで、セロトニンとノルアドレナリンの再取り込みを防ぐことで量を増やし、うつ病を改善する効果を発揮します。

選択的にセロトニンの再取り込みを阻害する抗うつ剤（第３世代）がありますが、それにノルアドレナリンの再取り込みを阻害することを足した、比較的新しい抗うつ剤（第４世代）であるため、副作用も低く高い効果も発揮します。

ベンラーXRの使用方法・注意事項

ベンラーXRは通常、初期要領では食後に1錠から始めます。1週間後から2錠の75mgを食後に服用して下さい。水またはぬるま湯と一緒に服用します。症状に応じて適宜増減できますが、1日に225mg(6錠)が上限です。2回～3回に分けて服用して下さい。それ以上の服用はやめて下さい。

服用する時間帯は決まっていませんが、毎日同じ時間に服用することをおすすめします。また、飲み忘れに気付いた時は、すぐに服用して下さい。ただし、次回の服用分との時間が短い場合には、1回分とばして次回分から服用して下さい。絶対に2回分を1度に飲まないでください。

即効性は低いので、最低でも半年ぐらいは続けることが必要です。また、抗うつ薬を中止する場合は徐々に減らしていくことが必要ですので、急に中止すると「乖離症状」という大変危険な症状がでる場合もあるので急な中止は絶対にやめて下さい。

副作用としては、頭痛、めまい、吐き気、下痢、倦怠感、動悸、排尿困難などがあります。すべての副作用を記載したわけではありません。その他にも、MAO阻害薬と言われる薬剤との併用は禁忌となっています。その他にも使用禁忌や併用禁忌がありますので、使用前には必ず医師や薬剤師に相談して下さい。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。