トピラマート（TOPAMAX）100mg 60錠

トピラマート（TOPAMAX）の概要

トピラマートは脳の興奮状態を鎮める一般的作用と、AMPA/カイニン酸型グルタミン酸受容体の活性化を抑止する作用のある、ジョンソン＆ジョンソン社から販売される新しいタイプの抗てんかん薬です。

てんかん治療の効果が見られない患者向けに併用して処方されることが主となっている補助薬です。

現在は100ヵ国以上で承認されており、日本ではトピナという商品名で販売されています。第二世代の抗てんかん薬に分類されますが、海外では１２歳から１７歳の青少年用の片頭痛予防薬としても使用される事があります。単独での服用は現在認められていません。

トピラマートの効果・効能

トピラマートは、てんかん治療、他の抗てんかん薬では期待通りの効果が見られなかった患者に対して、併用治療法として処方されます。少量から投薬を開始し少しづつ増量したり、減量したりする事でてんかん発作の発現率を低下させる効果が期待できます。

トピラマートは糖部分のD-フルクトースからできており、スルファミン酸機能を含有しており、他の新規抗てんかん薬とは構造が全く異なっています。トピラマートの細胞膜、血液脳関門を難なく通過する事ができるこの構造こそが、他の抗てんかん薬との併用で効果が発揮されている所以です。

トピラマートの使用方法・注意事項

トピラマートの服用方法は、1回の服用量を50mgから開始します。1日2回を限度に1週間服用していきます。副作用に気を付けながら効果のチェックをすることも忘れないでください。その後、1週間以上の間隔を開けて徐々に服用量を増量させていきます。トピラマートの維持用量は1日200mgから400mgです。尚、１日の最高服用量は600mgまでです。適用量が決まってからは、血中濃度を一定に保つ為に自分に合った用法容量を守る事が重要です。

状態に合わせて増減させながら、症状のチェックをしていきます。適用量が決まったら維持用量を守ってください。1日の服用量が200mgを超えてからは必ず2回に分けて服用するようにしてください。200mg以上を一度で服用してしまうとけいれん発作が起きる可能性があります。

てんかん治療は通常、長期間に渡るとされています。突然服用を止めてしまうと、反動により重度のけいれん発作を引き起こす可能性があります。症状が落ち着き、服用を中止する際は一週間間隔で減量していくようにしてください。セイヨウオトギリソウを含む薬品の服用、食品の飲食は、トピラマートの血中濃度を低下させ効果が激減してしまう恐れがあります。本来の適用量を超えて服用してしまう恐れがあるので併用を避けてください。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。