リファガット(Rifagut) 25mg 100錠

リファガット(Rifagut)の概要

リファガットはインドのSun Pharma（サンファーマ）社が製造・販売している細菌感染症の治療に使用される抗生物質です。主に旅行者下痢症、肝性脳症、過敏性大腸炎の治療に用いられます。

旅行者下痢症は、衛生状態の劣悪な環境下で汚染された生水、魚介類、肉類などの食材をはじめ、加熱調理が不十分な料理を摂取した場合に生じます。悪心・嘔吐、便意、血便、粘血便といった消化器症状や発熱などの症状があらわれます。その他、旅行による環境変化からくる不安や疲労などにより下痢を起こすこともあります。

肝性脳症は慢性の肝疾患がある人にみられる病気です。通常肝臓で除去される有害物質が血液中に蓄積し、それが脳に達することで脳機能が低下してしまいます。消化管での出血や感染症、ストレスによって誘発され、動揺、錯乱、筋肉の問題、発話困難などが症状としてあらわれ、時には昏睡状態に陥ることもあります。

過敏性大腸炎は腹部の痛みや排便の変化につながる胃腸障害です。消化管壁にある筋肉が収縮と弛緩を繰り返す蠕動運動の亢進による下痢と、反動による便秘を繰り返します。治療には善玉細菌であるプロバイオティクスの投与やリファガットの有効成分であるリファキシミンが効果的とされています。

製造会社のサンファーマ社は、インドに本拠地をおき、日本を含めた世界150か国以上に事業を展開し、ジェネリック製薬の大手メーカーでもあります。

リファガットの効果・効能

リファガットの有効成分はリファキシミン(Rifaximin) 25mgです。広範な抗菌スペクトルをもつ難吸収性リファマイシン系抗菌薬で、飲んでも吸収されないのが特徴です。その特徴を生かし高アンモニア血症治療薬として開発されました。

アンモニアは脳に悪影響を及ぼす物質です。肝疾患がひどくなるとアンモニアの代謝ができなくなり、血液中のアンモニアが増え眠気や気分変調、異常行動や震えなどの症状をおこします。

リファガットはアンモニアを生成する腸内細菌に作用し、血液中のアンモニアを減らすことで肝性脳症の症状を改善します。

リファガットの使用方法・注意事項

リファガットは食事の有無にかかわらず服用できますが、毎日同じ時間に服用することを推奨しています。

主に嘔吐、頭痛、めまい、吐き気などの副作用を発症する可能性がありますが、治療中に体が薬に順応するにつれ、消えていきます。車の運転や高所での作業、危険な機器の取扱いは行わないようにして下さい。

また、妊娠中、授乳中、肝臓、腎臓、心臓に問題がある場合、または薬にアレルギーがある場合は使用に注意してください。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。