ラノラズ(Ranolaz) OD 1000mg 50錠

ラノラズ(Ranolaz)ODの概要 ※ラネクサのジェネリック

ラノラズODは、 トレントファーマ社が製造・販売する慢性狭心症治療薬ラネクサのジェネリック薬です。日本では未承認ですが、体内のナトリウムイオン濃度をバランスよく調整する新しい作用機序により、高い治療効果を発揮します。

慢性狭心症は動脈硬化によって冠動脈が75％以上狭窄すると発作の症状が出るといわれ、狭心症の症状の頻度や持続時間、強度などが一定である、もしくは一定以上の運動や動作で胸痛発作が起こる狭心症のことを指します。

多くの場合、動脈硬化で冠動脈が狭くなることによって引き起こされます。冠動脈の内壁にアテローム性プラーク（コレステロールの塊）が蓄積するため、血流が悪くなり身体を動かしている時や運動時に心臓に十分な酸素が届かなくなって症状が起きるとされています。

症状としては、階段や坂道を登ったときに胸の中央部付近が締め付けられるような感じや、押し付けられているような圧迫感を感じますが、症状は数十秒から数分程度で治まることが多いです。人によっては左肩、腕、顎、みぞおちなどに痛みを感じる方もいます。

有効成分ラノラジンは従来の狭心症治療薬とは異なる作用を持つとされ、ナトリウムチャネル阻害薬に分類されています。先発薬のラネクサが開発されたのは比較的最近で、2006年に米国で10年ぶりに承認された新開発の狭心症治療薬として世界中の注目を集めました。

ラノラズ ODの効果・効能

ラノラズODの有効成分は、ラノラジン1000mgになります。過剰に流入してくるナトリウムの量を減らし、細胞内のバランスを調整することで狭心症を治療します。

主に硝酸塩、カルシウム拮抗薬、β遮断薬などこれまでの狭心症治療薬で効かなかった狭心症の治療に使用されています。

ラノラズ ODの使用方法・注意事項

ラノラズODは、1日1回ラノラジンとして1000mgを服用します。経口投与後に体内で徐々に効果が出るようにコーティングされているので、錠剤を砕いたり、割ったり、噛んだりせず丸ごと飲むようにしてください。

副作用としては以下の症状が報告されています。

• 頭痛
• めまい
• 悪心
• 吐き気
• 嘔吐
• 便秘
• 発熱
• 発疹
• 浮腫
• 血圧の低下
• 黄疸

【まれにみられる副作用症状】

• 高度伝導障害
• 心停止
• 心室細動
• 心不全
• SLE様症状
• 無顆粒球症白
• 血球減少
• 再生不良性貧血
• 溶血性貧血
• 血小板減少性紫斑病などで起きる初期症状のようなもの

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。これら以外でも気になる症状が出た場合は、すぐに医師または薬剤師に相談してください。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。