ペクセップ(Pexep) CR 25mg 100錠

ペクセップ(Pexep)CRの概要　※パキシルのジェネリック

ペクセップCRはうつ病やうつ状態を治療する抗うつ薬です。その他にもパニック障害や強迫性障害、社会不安障害や外傷後ストレス障害など、幅広い精神疾患の治療薬にも使用されており、世界中でも非常に多くの人が使用されている抗うつ薬の1つです。

日本で抗うつ薬として有名なパキシルのジェネリック医薬品になります。憂うつな気分や不安感、気分の落ち込みや意欲低下などを和らげ、意欲を高める効果を発揮します。1日1回服用することで、24時間の抗うつ効果が持続しますので、持続効果が長いことに加えて服薬しやすいということや、従来の抗うつ薬より副作用が軽減されるという特徴もあります。

ペクセップは、2006年にインドで設立さ、2022年ではインド製薬市場で7位にランクし、3.1%の市場シェアを占めるようになった成長製薬会社であるインタス・ファーマ(Intas Pharma)社によって製造・販売されています。インタス・ファーマは、FDA(アメリカ食品医薬品局) 、MHRA(イギリスの医薬品。医療製品規制庁)、EMA(欧州医薬品庁)、TGA(オーストラリア政府薬品・医薬品行政局)、ANVISA(ブラジル国家衛生監督庁)など、主要な世界的機関によって認証された施設で製造している、信頼のある製薬会社です。

また、現在でインド13ヶ所、イギリス5か所、メキシコ一か所の計19か所の施設を運営しており、世界70カ国以上での販売実績があります。中枢神経系、腎臓、心血管、糖尿病、消化器官、泌尿器、ジェネリック医薬品などに重点を置いて研究しており、幅広い分野でグローバルに活躍している製薬会社でもあると言えます。

ペクセップCRの効果・効能

ペクセップCRの有効成分はパロキセチンであり、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)と言われています。結論的には、セロトニンの量を増やすことにより、うつ病を初めとする様々な精神疾患の治療効果を発揮します。

セロトニンは幸福ホルモンとも言われており、セロトニンの分泌や伝達が増えると、気分が安定したり物事を前向きに考える等の意欲向上など精神が安定した状態になります。逆にセロトニンの分泌や伝達が減ってしまうと、憂うつな気分や不安感、気分の落ち込みや意欲低下などの症状を発症してしまいます。

脳内にあるセロトニンはシナプスの間隔にてセロトニントランスポーター（輸送体）によって、幾分かは再び神経細胞内に取り込まれてしまいます。これをセロトニン再取り込みと言います。

パロキセチンは選択的にこのセロトニントランスポーターの働きを阻害し、セロトニンが神経細胞に再取り込みされることを防ぐことで、シナプス間のセロトニン量をふやし、鬱状態などを改善する効果を発揮します。また、セロトニントランスポーターにのみ選択的に阻害するため、副作用も軽減されます。

ペクセップCRの使用方法・注意事項

【うつ病・うつ状態】
通常、成人では1日1回夕食後に20mg～40mgを服薬します。初期服薬は1回10mg～20mgより開始し、原則では1週間ごとに1日10mgずつ増量します。症状により適宜増減できますが、1日の最大服薬量は40mgまでです。


【パニック障害】
通常、成人では1日1回夕食後に30mgを服薬します。初期服薬は1回10mgより開始し、原則では1週間ごとに1日10mgずつ増量します。症状により適宜増減できますが、1日の最大服薬量は30mgまでです。


【強迫性障害】
通常、成人では1日1回夕食後に40mgを服薬します。初期服薬は1回20mgより開始し、原則では1週間ごとに1日10mgずつ増量します。症状により適宜増減できますが、1日の最大服薬量は50mgまでです。


【社会不安障害・外傷後ストレス障害】
通常、成人では1日1回夕食後に20mgを服薬します。初期服薬は1回10mg～20mgより開始し、原則では1週間ごとに1日10mgずつ増量します。症状により適宜増減できますが、1日の最大服薬量は40mgまでです。

ペクセップCRは副作用として、以下のような症状が報告されています。

• 傾眠
• 嘔気
• めまい
• 頭痛
• 便秘
• 不安
• 興奮
• 倦怠感

すべての副作用を記載したわけではありません。その他にも、使用禁忌や併用禁忌がありますので、使用前には必ず医師や薬剤師に相談して下さい。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。