オキシパス（OXYSPAS）5mg 100錠

オキシパス（OXYSPAS）の概要　※ポラキスのジェネリック

オキシパスは、インドのCipla Limited（シプラ）社が製造・販売する頻尿や尿失禁の治療薬です。ポラキスという医薬品のジェネリック医薬品で、膀胱が縮む過活動膀胱を抑える働きがあり、 膀胱の収縮を抑え膀胱の容量を増やすことで頻尿の症状を改善します。

頻尿とは、朝起きてから就寝まで1日の排尿回数が8回以上の場合が1週間以上続く状態です。頻尿の原因はさまざまですが、過活動膀胱や残尿感、多尿、尿路感染症・炎症、腫瘍、心理的要因などが考えられます。

過活動膀胱は本人が意図していなくても勝手に膀胱が収縮してしまい、十分な尿が貯められなくなる病気で、日本では1,000万人以上が罹患しているといわれています。高齢化に伴って頻尿の患者は増えており、対策が急務となっている病気でもあります。

オキシパスの効果・効能

オキシパスの有効成分は、オキシブチニン5mgになります。抗コリン作用により、副交感神経に起因する膀胱の収縮を抑制する働きがあります。

また、カルシウム拮抗作用により膀胱の平滑筋を弛緩させ、膀胱の容積を増やし尿を貯めやすくなり頻尿や尿もれ、尿失禁などを改善します。服用後、30～60分以内に体内濃度がピークに達するため、すぐに効果を実感できるのが特徴です。

排尿に関する効果だけでなく、アセチルコリンが汗腺のムスカリン様受容体とつながるのを阻害し発汗を抑制することができるため、多汗症の治療にも用いられています。

オキシパスの使用方法・注意事項

オキシパスの服用方法は、通常成人に対し、1回5mgを1日2～3回服用します。症状や年齢によって適宜増減できますが、高齢の方は副作用が出やすいため少量から始めるようにしてください。

決められた用量より多くの量を一度に服用しても強い効果が得られるわけではありません。また、効果には個人差があり、しっかり効果が出るまでには数週間ほどかかることがあります。最低でも2週間以上は飲み続けるようにしてください。

主な副作用としては以下の症状が報告されています。

• 口の渇き
• 倦怠感
• めまい
• 発疹
• 下痢
• 排尿困難

特に口の渇きは副作用として起きやすいので、こまめに水分補給をしたり飴を舐めるなどの対策をするようにしてください。

稀な副作用として、血小板減少や麻痺性イレウスなどの症状の報告があります。放置すると重篤な健康障害を引き起こす可能性があるため、これらの症状が現れた場合は、すぐに服用を中止し、医療機関を受診してください。

また、オキシパスの成分に対して過敏症がある方、下部尿路閉塞症状がある方、尿閉の症状がある方、排尿困難がある方などは服用できません。他にも使用禁忌または併用禁忌がありますので、心配な方は使用前に医師に相談してください。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。