メトカード（METOCARD）XL 50mg 100錠

メトカード（METOCARD）XLの概要　※セロケンのジェネリック

メトカード XLは、 心臓への負担を下げることで心拍数を安定させ、血圧を下げる効果のある降圧剤です。高血圧の治療のほか、狭心症や不整脈などの循環器系疾患の治癒にも使用され、世界中で広く使用されています。循環器系以外では片頭痛の予防薬、あがり症の改善薬として用いられることもあります。

有効成分としてメトプロロールコハク酸塩を含有しており、世界的に有名なβ遮断薬セロケンのジェネリック医薬品になります。なお、メトプロロールコハク酸塩と同じ薬理作用のメトプロロール酒石酸塩という成分もあり、どちらも効果は変わりませんが、化合物の違いにより作用時間が異なります。メトプロロールコハク酸塩の方が体内に長く留まり、心臓をより強力に保護するといわれています。

インド・アーメダバードに本社を置く製薬会社のTorrent Pharma（トレントファーマ）社が製造・販売しています。循環器系と抗感染症のジェネリック医薬品に特化したメーカーで、インド国内では生活習慣病や感染症の予防に大きく貢献しています。日本においても、2006年に子会社を設立しています。

メトカードXLの効果・効能

メトカード XLの有効成分はメトプロロールコハク酸塩50mgであり、交感神経のβ受容体を遮断するβ遮断薬に分類される薬です。

交感神経には心筋を強くする働きがありますが、過剰に働くと心臓に負担がかかり、心不全につながることがあります。 β遮断薬であるメトプロロールコハク酸塩は、心臓の負担を軽減し血圧を下げ、心拍数を落ち着かせることで、心機能を保護する働きをします。

また、心機能を抑えることで心拍数が低下するため、狭心症や頻脈性不整脈の症状を改善します。他にも血管拡張作用により、偏頭痛の痛みの発作を予防する効果もあります。

メトカードの効果は服用してから数分で出始め、1時間程度で血中濃度がピークに達するので、即効性があるのも特徴です。

メトカードXLの使用方法・注意事項

メトカード XLの服用方法は、症状に応じて以下の通りです。

【高血圧症】
通常成人で、1日50mg～120mgを1日3回に分けて服用します。年齢や症状により適宜増減できますが、1日の最大量は240mgを超えないようにしてください。

【狭心症、頻脈性不整脈】
通常成人で、1日50～120mgを1日2～3回に分けて服用します。年齢や症状により適宜増減できます。

飲み忘れに気付いたら、思い出した時にすぐに服用してください。ただし、次の服用時間が近い時は忘れた分の服用はせず、次に飛ばしてください。絶対に2回分を一度に服用してはいけません。

【主な副作用】

• 発疹
• めまい
• 頭痛
• 悪心
• 倦怠感

• 心原性ショック
• うっ血性心不全
• 房室ブロック
• 肝機能障害
• 喘息症状の誘発・悪化

その他、何か異変を感じた際はすぐに医師の診察を受けてください。

また、本剤の成分および他のβ遮断剤に対し過敏症の既往歴のある方、妊婦または妊娠している可能性のある方、高度徐脈・房室ブロック・洞房ブロック・洞不全症候群のある方などは使用禁忌です。その他にも使用禁忌や併用禁忌がありますので、使用前に医師や薬剤師に相談してください。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。