レスコール(Lescol) 28錠

レスコール(Lescol)の概要

レスコールは、Novartis India（ノバルティスインディア）社が製造・販売する高コレステロール血症治療薬で、日本においてはローコール錠の商品名で承認・販売されているお薬になります。

高コレステロール血症とは脂質異常症の一種であり、悪玉コレステロール（LDL）が140mg/dl以上のものをいいます。血中コレステロールは主に、身体に悪影響をもたらす悪玉コレステロールと、健康を維持する善玉コレステロール（HDL）があり、悪玉コレステロールは肝臓で生成されたコレステロールを全身に運ぶ働きがあります。

悪玉コレステロール値が増加し善玉コレステロール値が低くなると、血管が狭くなったり閉塞したりします。心臓の血管が詰まると心筋梗塞を、脳の血管が詰まると脳梗塞を発症してしまいます。そのため、血中コレステロール値を正常化させ、善玉コレステロールと悪玉コレステロールの適切なバランスを取る必要があります。

レスコールは服用することによって悪玉コレステロールの減少を促す一方、善玉コレステロールを増加させます。血中コレステロールの適切なバランスが取られることで、心筋梗塞や脳梗塞などの致命的な疾患の発症を予防することが可能となります。

レスコールの効果・効能

レスコールの有効成分のフルバスタチン80mgは、コレステロール生合成に欠かせない酵素であるHMG-CoA還元酵素を特異的かつ強力に抑制する拮抗阻害剤です。スタチン系のコレステロール低下薬で、その作用機序によりHMG-CoA還元酵素阻害薬に分類されます。

コレステロール生合成の主要な臓器である肝臓に作用するため、HMG-CoA還元酵素を特異的に阻害して血中コレステロールをすみやかにかつ持続的に下げることができます。日本で承認・販売され、同一の成分および効果を有するローコール錠よりも有効成分が多く配合されています。

レスコールの使用方法・注意事項

レスコールの服用方法は、通常成人は1回20〜30mgを1日1回服用します。コレステロールの生合成は夜間に促進されるため、一般的には夕食後に服用することが推奨されます。1日20mgから開始し、年齢や症状に合わせて適宜増減されますが、症状が重度である場合には1日60mgまで増量される場合があります。

飲み忘れた場合は、思い出した時点ですみやかに服用してください。ただし、次の通常の服用時間まで8時間以内の場合には、忘れた分の服用はせずに、1回分をとばしてください。絶対に2回分をまとめて服用してはいけません。

主な副作用として、以下の症状が報告されています。

• 嘔気
• 胸焼け
• 胃の不快感
• 腹痛
• 下痢
• 発疹
• かゆみ

さらに、免疫介在性壊死性ミオパチーが発生する場合があり、服用を止めても症状が持続する例が報告されています。このような症状が発生した場合は、すぐに医師や薬剤師に相談してください。

配合されている成分に対し過敏症の既往歴のある方、重篤な肝障害のある方、妊婦または妊娠している可能性のある方は使用禁忌・併用禁忌となります。他にも慎重に服用する必要がある人がいますので、服用する場合は必ず事前に医師または薬剤師に相談してください。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。