ガストラクティブ(Gastractiv) 10mg 100錠

ガストラクティブ(Gastractiv)の概要 ※ナウゼリンのジェネリック

ガストラクティブは、Johnson & Johnson（ジョンソン&ジョンソン）社が製造・販売している吐き気や嘔吐、食欲不振の緩和に用いる胃腸薬です。ナウゼリンのジェネリック医薬品で、胃や腸の運動を改善することで吐き気を緩和する作用があり、大人から小児まで幅広く使用されています。

胃腸の機能が低下すると、お腹が張った感じや胸焼け、胃の不快なムカムカ感、痛みなどの症状が現れるようになります。これらの症状を改善するためには、胃腸の動きを促して胃内に滞留している食物をスムーズに排出させる必要があります。

ガストラクティブは抗ドパミン薬に分類される胃腸薬で、ドパミンが嘔吐中枢に影響しないように作用することで吐き気や嘔吐、食欲不振といった胃腸症状を緩和する働きがあります。ドパミンの阻害作用によりその効果は抗精神病薬と同様であり、一般的なドラッグストアでは入手できない種類のお薬になります。

ガストラクティブの効果・効能

ガストラクティブの有効成分は、ドンペリドン10mgです。吐き気や嘔吐などを引き起こすD2受容体という神経伝達物質を阻害することによりアセチルコリンの分泌が促進され、胃や腸の運動を活性化させる作用があります。

また、ドンペリドンは胃腸だけでなく脳の嘔吐中枢にも作用し、嘔吐中枢の近くにあるCTZという部位のD2受容体も阻害して嘔吐中枢へのシグナル伝達を抑えるため、強力な制吐作用があります。

ドンペリドンは薬剤が脳内に移行する血液脳関門を通過する量が限定的であるため、脳や脊髄にほとんど移行せず、上部消化管のD2受容体に対し主に作用します。中枢神経系やホルモン系による副作用が少なく、高い安全性を発揮します。

ガストラクティブの使用方法・注意事項

ガストラクティブの服用方法は、通常成人は1回10mgを1日3回食事の30分前に服用します。なお、年齢や症状により適宜増減します。食後に服用した場合は薬の吸収が遅くなり、最高血中濃度に到達するまで食前の服用時より2倍長くなることが報告されています。

副作用の発生頻度は低いですが、以下の症状が報告されています。

• 腹痛
• 下痢
• めまい
• 眠気
• 乳汁分泌
• 生理不順
• 高プロラクチン血症
• 男性の女性化乳房

これらの症状は軽度であれば心配する必要はありませんが、症状が強い場合や改善しない場合には服用を中止してすぐに医師に相談してください。

以下に該当する方は服用できません。

• 本剤に含まれる成分により過敏症の既往歴がある方
• 胃腸に出血・閉塞のある方
• プロラクチン分泌性の下垂体腫瘍のある方
• 妊娠中の方

また、肝・腎機能障害の方、心臓病の方、高齢者の方は服用に慎重な注意が必要です。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。