デフコート(DEFCORT) 12mg 60錠

デフコート(DEFCORT)の概要

デフコートは、マクレオッズ社が製造・販売する内分泌疾患やリウマチ疾患、アレルギー性疾患などの治療薬になります。国内においては、免疫機能の過剰や異常からくる花粉症やアトピー、関節リウマチを抱える患者が多くいるため、その効果が期待されます。

海外ではデュシェンヌ型筋ジストロフィーへのステロイド療法としても用いられています。優れた抗炎症作用と免疫抑制作用を持ちながら従来のステロイド薬と比較すると副作用が少ないのが大きな特徴となっています。

残念ながら、有効成分であるデフラザコートは国内において未承認であるため、病院や診療所などで処方されることはありません。

ステロイド薬は、一定の副作用リスクを持つため、使用には注意を払わなければなりませんが、デフコートは新しいタイプのステロイド薬で海外においては、その安全性も高く評価されているため、今後も注目を集めると予想されています。

デフコートの効果・効能

デフコートの有効成分は、デフラザコート12mgになります。ステロイド薬になるので、抗炎症作用と免疫抑制作用があります。ステロイドは、副腎から分泌される代表的なホルモンであるコルチゾルの仲間を指します。

糖や脂肪の代謝系に働いたり、体液の維持、免疫系の調整などに関与します。他のステロイド剤に比べると肥満などの副作用が少ないと報告されています。しかし、治療メカニズムは完全には明らかにされていない部分があり、現在も様々なデータが取られその解明を行っています。

最近では、カナダにおいてデュシェンヌ型筋ジストロフィーの症状進行を抑制するという研究結果が報告されました。

デフコートの使用方法・注意事項

デフコートは、国内未承認であるため日本人向けの服用量が定まっていません。海外の服用方法を参考にすると、1日あたりデフラザコートとして0.9mg/kgを服用します。体重60kgとするならば54mgの4～5錠になります。症状や年齢に応じて適宜増減させます。

日本人の場合、海外の方に比べると薬の量が少ない傾向にあるので、海外基準値より少ない量で服用する方が良いことがあるので慎重な服用量の見極めが必要になります。

主な副作用としては、体重増加や満月様顔貌、発疹などが報告されています。従来型のステロイド薬にも同様の副作用が報告されていますが、当成分は十分に作用メカニズムが解明されていない点があるので、このような症状が服用後から現れた場合は、一度服用を中止し速やかに医療機関の受診を行い適切な指示を受けるようにして下さい。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。