メトラール(METOLAR) 50mg 90錠

メトラール(METOLAR)の概要

メトラールは、心臓や血管の収縮を弱め、心拍数や心筋の収縮を弱めることで、血圧を下げる効果のある降圧剤です。狭心症、心筋梗塞、高血圧の治癒に使用され、即効性があるのも特徴の1つです。諸外国では、偏頭痛にも用いられることがあります。セロケンという有名な降圧剤のジェネリック医薬品です。

インドの筆頭格製薬会社であるCipla（シプラ）社が製造・販売しています。Cipla社は1935年にジェネリック大国であるインドに創設され、現在では北米、南米、アジア、ヨーロッパ、中東、アフリカ等、世界150カ国に輸出をしている、グローバル企業です。処方薬、一般医薬品、抗生物質、抗がん剤、抗エイズ剤、糖尿病薬、心疾患薬、喘息薬、動物用ヘルス薬品等、幅広く様々な製品を取り扱っています。

メトラールの効果・効能

メトラールの有効成分は、メトプロロール酒石酸塩であり、β遮断薬と言われる薬です。交感神経のβ₁受容体が心臓の機能に関与しています。β₁受容体を遮断することにより、心機能が抑えられるため、血液を送り出す量が減少し、血管における血液量が減り血管抵抗が少なくなるため、血圧を抑える効果があります。

また、心機能を抑えることで心拍数が少なくなるため、狭心症や頻脈性不整脈などの症状を改善します。心臓の負担を減らすため、慢性心不全などの治療にも用いられます。その他にも、血管拡張作用により、偏頭痛の疼痛発作を予防する効果もあります。

メトラールは、服用後数分で効果が出始め、約1時間程で最高血中濃度に達します。ですので、服用してからすぐに効果を発揮します。

メトラールの使用方法・注意事項

・高血圧：通常成人で、1日50mg～120mgを3回に分けて服用します。年齢や症状により適宜増減できますが、1日の最大服用量は240mgですので、それ以上は服用しないでください。
・狭心症、頻脈性不整脈：通常成人で、1日50mg～120mgを2回～3回に分けて服用します。年齢や症状により適宜増減できます。
・心筋梗塞後：通常成人で、1日100mgを2回服用します。服用し忘れた場合は、気づいた時点ですぐに服用して下さい。しかし、次回の服用時間との間が短い場合には、1回分とばして、次回分から服用して下さい。絶対に2回分を1回で服用しないでください。

メトラールの副作用としては、結膜炎、発疹、掻痒感、低血圧、徐脈、動悸などがありますが、稀に重大な副作用としては、心原性ショック、うっ血性心不全、肝機能障害、喘息症状の誘発・悪化などがあります。すべての副作用を記載したわけではありません。また、妊婦又は品審している可能性の方や高度徐脈、肺高血圧症による右心不全の方などは、使用禁忌です。その他にも使用禁忌、併用禁忌はありますので、使用前に医師や薬剤師に相談して下さい。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。