パウズ(PAUSE) 500mg 100錠

パウズ(PAUSE)の概要

パウズは、エムキュア社が製造・販売する出血を止める、腫れを抑える、シミを改善する効果が期待できる医薬品です。プラスミンという血液を溶かす物質の働きを抑える事で、止血作用を示します。プラスミンは線溶系のタンパク質分解酵素の一種になります。フィブリンやフィブリノーゲンを分解する事で血栓を分解します。

血液は血管の外に出ると凝固して、傷口を塞いで血液の流失を防ぐ機能がよく知られていますが、炎症などが起こると血管内でも凝固が起こり微小な血栓が形成されています。この微小な血栓が次第に大きくなって、血管を塞いでしまう事があるので、分解する働きを担っています。

また、プラスミンは、アレルギーや炎症反応にも関係しており、アレルギー症状や腫れを抑える事ができます。適用疾患としては、全身性線溶亢進が関与する白血病や再生不良性貧血など。局所線溶亢進が関与する肺出血、鼻出血、性器出血など。他に咽頭痛、発赤、充血、腫脹などがあります。

パウズの効果・効能

パウズの有効成分はトラネキサム酸500mgになります。トラネキサム酸は、必須アミノ酸であるリシンを人工合成させたアミノ酸の一種になります。プラスミンの働きを抑制する作用を持ちます。プラスミンが抑制される事で血栓の融解と炎症反応などが抑えられます。

また、プラスミンは、メラノサイトの活性に関与する事が分かっているため、シミの原因となるメラノサイトの活性を抑制する事で色素沈着が起こりにくくしたり、色素沈着があっても薄くする効果が期待できるので応用的な使用方法として、用いられる事もあります。

パウズの使用方法・注意事項

パウズの服用方法は、1日750～2,000mgを3～4回に分割し、経口服用します。当医薬品は、トラネキサム酸を500mg含有しているので、750mgを服用する際には、ピルカッターなどを用いて半分にカットして、1日3回服用するようにして下さい。

1日500mgであれば、長期服用しても影響はほとんどないと考えられていますが、それ以上の量を長期服用する必要がある場合は、一度医療機関を受診し、医師の指示を受けながらの服用を推奨します。

大量に服用しなければ、安全な薬で重篤な副作用は報告されていません。稀に食欲不振や吐き気が現れます。注意点としては、他の止血薬と服用しないこと、血栓が形成されるリスクが高まります。また、心筋梗塞の既往や脳梗塞の既往、腎不全の方の服用は、血管を詰まらせ命の危険を伴わせる可能性があるため禁忌です。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。