プラミロール(Pramirol) 0.125mg 100錠

プラミロール(Pramirol)の概要

プラミロールは、インタスファーマ社が製造・販売するパーキンソン病の治療薬になります。パーキンソン病からくる身体のふるえやこわばりを改善し、スムーズな運動が可能となるようサポートする働きを持ちます。

パーキンソン病は、中脳の黒質にあるドパミン神経が脱落し、なくなっていってしまう病気です。原因は明確に特定されておらず、進行性の病気なので一旦発症すると自然によくなったり治ったりすることはありません。症状としては、振戦（手足の震え）や動作緩慢（動作の鈍さ）、筋固縮、歩行障害、姿勢反射障害などになります。

治療方法は、主に薬物療法となりドパミンに対して作用することで改善効果が期待できます。人口1000人のうち1人〜1.5人が患っていると推計されています。また、年齢を重ねるとともに患者数は増えます。

プラミロールの効果・効能

プラミロールの有効成分は、プラミペキソールになります。選択的ドパミンD2受容体作動薬とも呼ばれ、パーキンソン病の初期治療薬として用いられることが多い薬になっています。

ドパミンが作用する受容体に作用することでドパミンの分泌量を多くすることができます。ドーパミンを補充するようなレボドパ製剤と併用することでより高い効果が得られます。同類薬と比べると副作用として発現しやすい消化器症状や眠気が起こりにくいと報告されています。

海外においては、レストレスレッグス症候群にも有効とされており、今ではその治療の第一選択肢です。日本でも注目されており、今後使用頻度が増えると予想されます。

プラミロールの使用方法・注意事項

プラミロールの服用方法は、通常、成人の場合、1日0.25mg（2錠）から服用を開始します。その後、2週目から1日量を0.5mg（4錠）に上げ、以後経過をみながら、1週間ごとに1日量として0.5mgずつ増量し、維持量（標準1日量1.5～4.5mg）に調整します。また、1.5mg以下の場合は、1日2回に分けて服用し、1.5mgを超える場合は、1日3回に分けて服用して下さい。最大1日量は4.5mgまでとし、これ以上の服用量は副作用リスクを高めることになります。

主な副作用としては、傾眠や消化不良、幻覚、悪心、頭痛などになります。特に傾眠は比較的起こりやすいので、服用する際は車の運転や高所での作業、危険な機器の取扱は行わないようにして下さい。最近、衝動制御障害も報告されており、少しの我慢などができなくなるようであれば、一度医療機関を受診し、適切な指示を受けるようにして下さい。また、自分では分からない症状などもあるため家族などに協力してもらいながら、治療を継続する必要があります。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。