ユリマックス(URIMAX) D 0.4mg + 0.5mg 30錠

ユリマックスDの概要

ユリマックスDは、シプラ社が製造・販売する前立腺肥大症の治療薬でハルナールとアボルブを組み合わせたハイブリッドジェネリック医薬品になります。前立腺肥大症とは、加齢とともに前立腺が徐々に大きくなり、尿道を圧迫して尿が出にくくなる疾患です。

前立腺が肥大する原因は、今も明確にはなっていないのですが、男性ホルモンが関与していると考えられています。加齢と共に発症頻度が高まるのは、中高年になって男性ホルモンを含む性ホルモン環境の変化が原因だと考えられています。発症すると排尿症状や蓄尿症状、排尿後症状がみられます。

ユリマックスDの効果・特徴

ユリマックスDの有効成分は、タムスロシン塩酸塩とデュタステリドになります。タムスロシンは前立腺や尿道平滑筋にあるα受容体を遮断して、尿道をゆるめ、尿の排出をスムーズにする働きがあります。α遮断薬という系統の作用を持ちますが前立腺や尿道に選択的に強く作用する点が特徴となっています。

血管などへの作用が最小限に抑えられ、副作用が少なくなっています。また、効果の持続時間も長いので1日1回の服用で済みます。もう一つの成分であるデュタステリドは、テストステロンからのジヒドロテストステロンの生成を阻害する作用を持ちます。1型と2型の5α還元酵素を阻害する事で男性ホルモンの活性化を抑え前立腺の縮小を期待できます。当医薬品は、前立腺肥大に対して縮小させる事と肥大に関連して生じる排尿症状などの改善が期待できる作用を持ちます。

ユリマックスDの服用方法・注意事項

ユリマックスDは現在、日本では承認されていないため、日本人向けの用法は定まっていません。タムスロシン塩酸塩の効果を期待する場合、通常1回0.2mgを1日1回服用します。デュタステリドの効果を期待する場合、通常1回0.5mgを1日1回服用します。タムスロシン塩酸塩の効果は比較的すぐに実感できますが、デュタステリドの効果を十分得るには、通常6ヶ月間程度の長期的に服用が必要となります。

副作用としては、めまいやふらつき感、胃の不快感・痛み、便秘、下痢、眠気などが報告されています。また、薬が効き過ぎて低血圧が引き起こされる事もあるので、特に注意が必要です。服用量が多過ぎると副作用が出る可能性が高くなるので、1日1回までの服用を守り2回以上の服用がないようにして下さい。当医薬品は、前立腺肥大症に対する治療薬なので女性の方には服用いただけません。