ズーリッグ(ZURIG) 80mg 30錠

ズーリッグの概要

ズーリッグは、ザイダスヘルスケアが製造・販売する尿酸の生成を抑制し尿酸値低下させ高尿酸血症の治療薬です。高尿酸血症とは、血液中の尿酸値が高い状態を指します。尿酸値が高いと、体内で尿酸が結晶化し尿酸結晶を作ります。足の親指に結晶は、溜まりやすく白血球と反応して痛風発作という激しい痛みを伴う症状が発現する事があります。

尿酸が体内に蓄積される原因としては、腎臓の排泄能力低下などに伴い排出量が減ってしまう事と尿酸のもととなるプリン体を大量に摂取することが主な原因なります。プリン体は、ビールやレバー類などに多く含まれており、多く摂取する生活習慣スタイルは高尿酸血症が引き起こされやすくなっています。

ズーリッグの効果・特徴

ズーリッグの有効成分はフェブキソスタットです。体内で尿酸を作る酵素の働きを抑え、血液中の尿酸の量を低下させることができます。体内で尿酸が生成されるには、プリン体から分解が進みヒポキサンチン、さらにキサンチンを経て生成されます。

この過程のうち、ヒポキサンチンからキサンチンへ変わるのに重要な役目をするのがキサンチンオキシダーゼになります。ズーリッグは、キサンチオキシダーゼの効果を阻害する事によって、尿酸が生成されにくい環境を作り、高尿酸血症における高尿酸値状態を改善します。また、痛風発作の発現を予防する事もできます。

薬理効果は、アロプリノールと同じキサンチンオキシダーゼ阻害薬に分類されますが、キサンチンオキシダーゼに対し選択的な阻害活性を示す事がズーリッグの特徴となります。他の代謝酵素に阻害作用を示さないよう選択的に作用する事ができます。

ズーリッグの服用方法・注意事項

ズーリッグの服用は、1日10mgより開始し、維持量は1日1回40mgで、状態に応じて適宜調整しますが、最大服用量は1日1回60mgです。通常、痛風では、飲み始めは少量とし、時間をかけて段階に分けて増量していきます。飲み始めに起きやすい痛風発作を防ぐため、ゆっくり尿酸値を下げることが重要です。

痛風に対しては、予防薬となるので、毎日規則正しい服用が必要です。発作時に急に飲みはじめても効果は少なく、かえって症状が悪化してしまう事があります。副作用としては、飲みはじめに、かえって痛風発作を起こしてしまうことがあるので注意が必要です。その他は少ないですが下痢を起こしたり、体のだるさを訴える等の報告があります。