イソトロイン(Isotroin) 10mg 30カプセル　※アキュテインのジェネリック

イソトロイン(Isotroin)の概要 ※アキュテインのジェネリック

イソトロインは、ニキビの治療薬・予防薬としても使用する内服薬です。アキュテインというニキビの治療薬で、世界的にも有名な薬の海外ジェネリック医薬品になります。

強力な治療効果があるため、他のニキビ治療薬で治らない重症のニキビや、難治性のニキビ治療薬に使用されることが多い薬です。そのため、軽度のニキビには使用できません。日本でのニキビの治療の認識は、「疾病の治療の目的」というより「美容目的」と解釈されることが多い為、イソトロインは日本では厚生労働省の認可を受けておらず、未認可の薬です。

しかし、欧州や米国の治療ガイドラインでは、中等度～重度のニキビに対して高いレベルで推奨されており、世界中で30年以上前から使用されている、世界的には人気があり、信用されている薬です。

インドにある大手製薬会社でインド国内でも5指に入り、世界的にも有名なシプラ（Cipla）社で製造、販売されています。シプラ社は一般医療薬品、抗生物質、抗がん剤、喘息薬、抗エイズ剤、糖尿病薬、動物用ヘルスケア用品など幅広い分野の薬を製造しており、北欧や南米、アジアやヨーロッパ、中東やアフリカなどの世界150ヵ国に輸出している、インドの筆頭格製薬会社です。世界保健機構（WHO）の許認可機関に承認されており、世界的に信用が高い製薬会社でもあります。

イソトロインの効果・効能

イソトロインの有効成分はイソトレチノインであり、ビタミンAの一種です。イソトレチノインは、皮脂の過剰分泌を抑えるとともに抗炎症作用もある、とても優れた成分です。

ニキビができる原因はホルモンバランスの乱れや食生活、ストレスや肌のターンオーバー等と色々ありますが、中々治らない難治性のニキビの多くは、皮脂腺の肥大化が原因にあります。

皮脂腺は、毛穴に複数存在する皮脂を分泌する器官です。ホルモンやストレスの影響等で皮脂腺が活性化すると、皮脂の過分分泌が起こり、過剰な皮脂が毛穴を詰まらせ皮脂が溜まっていきます。

そして、皮脂を養分とするアクネ菌という菌も増殖していき、その結果、毛穴の中で炎症が起こり、化膿が生じます。これがニキビのできるメカニズムです。アクネ菌による炎症が進行すると、隣接する皮脂腺が結合し、皮脂腺が大きくなり皮脂腺の肥大化が起こります。肥大化してしまうと自然に縮小するのが難しくなり、ニキビが治らないという、いわゆるニキビループにおちいります。

そこで、イソトロインの有効成分であるイソトレチノインは、皮脂分泌を大きく減らし皮脂腺を収縮させる作用を発揮します。この作用により、皮脂腺を収縮することにより皮脂の過剰分泌が抑制され、皮脂を養分とするアクネ菌の定着も阻止され、アクネ菌が引き起こしていた炎症も治療する効果も発揮します。その結果、難治性等のニキビに対して高い効果が期待できるのです。

イソトロインの使用方法・注意事項

イソトロインは通常、成人では体重1kgあたりに、0.5mg～1mgを1日2回分けて服用します。体重が60kgの人であれば、1日30mg～60mgを２回に分けて服用します。服用後3ヵ月以上経っても症状の改善が見られない場合は、必ず医師に相談したうえで、増量を検討して下さい。

服用する時間帯は決まっていませんが、空腹時に服用するよりも食後に服用する方が薬の吸収率が上がるというデータがありますので、食後に服用することをお勧めします。毎日同じ時間に服用する方がいいですので、朝食後や夕食後等と、同じ食事時間の後に服用をお勧めします。

また、飲み忘れに気付いた時は、すぐに服用して下さい。ただし、次回の服用分との時間が短い場合には、1回分とばして次回分から服用して下さい。絶対に2回分を1度に飲まないでください。 16～24週間を1クールとして、1クールが終了した際に7割ほどの治療効果があれば、服用を終了して下さい。治療謳歌がない場合は、最低8週間あけてから2クール目を開始して下さい。あけている8週間も身体に残ったイソトレチノインがしばらく治療効果を発揮します。

イソトレチノインは光感受性を高めるため、日光に当たると皮膚が赤くなることがありますので、服用中は紫外線対策をしてください。

副作用としては、うつ病、精神病、頭痛、視界不良、視力障碍、吐き気、目眩、皮膚発疹、鼻血、乾燥肌、口渇等があります。すべての副作用を記載したわけではありません。また、女性は服用開始前1ヵ月～中止後の最低６ヵ月、男性は服用開始～中止後の最低1ヵ月は必ずひにんをしてください。その他にも、使用禁忌や併用禁忌がありますので、使用前には必ず医師や薬剤師に相談して下さい。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。