ベンラファキシン（VENLAFAXINE）XL 150mg 28カプセル

ベンラファキシン（VENLAFAXINE）XLの概要

ベンラファキシンは、UKジェネリックより販売されているセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬（SNRI）に分類される抗うつ薬です。

主にうつ病や全般性不安障害・パニック障害・社交不安障害の治療に用いられます。3環系抗うつ薬の副作用の原因にもなる「a1受容体遮断作用・ヒスタミン受容体遮断作用（抗コリン作用）は弱いため、服作用（低血圧・眠気・便秘・口渇）などの頻度は3環系抗うつ薬よりも少なめです。

またベンラファキシンは今のところ日本においては、うつ病やうつ状態の方への適応のみが認められていますが、欧米では全般性不安障害（SAD）の治療薬としても認証されています。

海外におけるベンラファキシンとプラセボとの比較試験においてもベンラファキシンがうつ病やうつ状態の不安の軽減において優れているということが確認されており、日本のみではなく欧米でも、うつ病の方の治療薬として広く用いられています。また海外ではパニック障害に対する有効性を示唆している研究が多数あり、欧米にて使用が認められています。

ベンラファキシンXLの効果・効能

ベンラファキシンは脳内の2つの神経伝達物「セロトニン」と「ノルアドレナリン」の再取り込みを阻害することにより脳内シナプス間隙におけるそれらの濃度が高まることによって神経の伝達がよくなります。

それぞれの特徴として、セロトニンの増加は不安を和らげてくれ気分を楽にする効果があり、ノルアドレナリンの増加は意欲を高める効果があると言われています。服用開始時期、早期の胃腸症状・動悸・血圧上昇などが稀にみられますが不安症状にとどまらず意欲の低下にも効果が期待できます。

ベンラファキシンは少ない量だとセロトニンの再取り込み阻害作用が優位ですが、150mg以上ではノルアドレナリン再取り込み作用が強まるという2重作用を持っているため効果が期待できます。

ベンラファキシンXLの使用方法・注意事項

ベンラファキシンは通常、成人は1日1回食後に経口投与します。食事と共に服用した場合は、吸収の速度は落ちますが結果的に吸収される量は変わりません。

頻度5%以上の副作用として下記のような症状があげられます。

• 悪心
• 腹部の不快感
• めまい
• 口内乾燥
• 体重減少
• 発汗や寝汗
• 不眠症（16%）
• 動悸（13%）

また、下記のような方は服用をおやめください。

• 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある方
• モノアミン酸化酵素阻害剤を投与ちゅう、あるいは投与を中止してから2週間未満の方
• 重度の腎機能障害（糸球ろ過量15ml・min未満）の方
• 透析中の方
• 妊娠中または妊娠の可能性がある方

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。