レキップ(REQUIP) XL 8mg 28錠

【レキップ(REQUIP) XLの概要】

レキップは、グラクソスミスクライン社が製造・販売している薬です。ドパミン受容体に作用し、パーキンソン病の症状を改善する薬の一つとして用いられています。パーキンソン病はアルツハイマーに次いで2番目に多い神経変性疾患です。パーキンソン病は、中脳の黒質にあるドパミン神経細胞がこわれて、新しく生成されるドパミン量が減ることによって発症します。大脳から来る指令を調節し、体の動きをスムーズにしているのがドパミンです。ドパミンが不足すると振戦、筋肉の緊張亢進、無動、姿勢を保持できず倒れてしまう等の症状が引き起こされます。これらの症状が固定化され継続して発生するのがパーキンソン病になります。高齢になるほど発症する割合が増えますが、40歳以下で発症することもあり若年性パーキンソン病という病名もよく耳にするようになりました。時間とともに徐々に悪化し、進行すると日常生活にも大きな支障となります。

【レキップ(REQUIP) XLの効果・特徴】

薬効成分である、ロピニロール塩酸塩はドパミン系神経の脳内ドパミン受容体に親和性を有するドパミンの作用物質です。ドパミン系の神経に働きかけ、パーキンソン病の症状を改善することができます。効き目が高いドパミン作動薬として広く用いられています。パーキンソン病に用いられる他の治療薬のレボドパほど劇的な症状の変化はありませんが、安定した効果が得られます。レボドパの副作用でみられる運動合併症状等がおさえられる点がレキップのメリットになります。また、運動に関する能力を改善するだけでなく、パーキンソン病にともなう精神症状（抑うつなど）にも有効と報告されています。

【レキップ(REQUIP) XLの服用方法・注意事項】

レキップの服用量や服用回数は症状により異なりますが、通常、成人の場合ロピニロール塩酸塩として1日1回2mgから始め、経過観察しながら、必要に応じ量を増やしていきます。また、できるだけ毎日同じ時間に飲む必要があります。飲み忘れに気づいた際には、できるだけ早く1回分の服用を行なって下さい。ただし、次の服用時間が近い場合には、1回飛ばして、なるべく短時間の連続服用がないように注意して下さい。まれに、副作用として前兆なく突然に眠り込んでしまうことがあるので、車の運転や危険な機器の取扱い前での服用は行わないように注意してください。眠気や傾眠の他、幻覚や妄想、衝動制御障害が報告されています。精神障害が生じる場合は、速やかに医師の診断を受けるよう、ご家族や介護の方も十分に注意してください。