ウリマックス(Urimax) 200mcg 30カプセル

ウリマックス(Urimax)の概要

ウリマックスは、インドのムンバイに本社を置くシプラ社が製造・販売する前立腺肥大症の治療薬です。排尿障害の治療薬として知られる「ハルナール」のジェネリックで、前立腺や膀胱の過剰な収縮によって起きる排尿障害の症状を改善します。

前立腺肥大症は、前立腺の筋肉が収縮して尿道の動きを圧迫するため、排尿障害や頻尿、残尿感などの症状が現れるのが特徴です。また、膀胱の収縮により蓄尿機能が低下し、排尿が困難になったり、急激な尿意を引き起こしたりすることもあります。

このような症状に対して、ウリマックスは前立腺や膀胱を収縮させるα1受容体の働きを阻害し、前立腺や膀胱にかかわる筋肉を緩めて排尿障害を幅広く改善する効果があります。ウリマックスの効果は先発品のハルナールと同等であり、そして安価であるため、長期間の服用が必要な前立腺肥大症の治療薬として非常にコスパの良い薬品です。

ウリマックスの効果・効能

ウリマックスの有効成分は、タムスロシン(Tamsulosin)になります。タムスロシンは、交感神経系からの指令を受けて筋肉や血管を収縮させる器官のα1受容体を阻害する作用があります。このα1受容体を阻害することで、固くなった前立腺の筋肉を弛緩させ、尿道への圧迫が緩和されて排尿がスムーズに行えるようになります。

また、正常に尿が排出されることにより、尿道への圧迫を最小限に抑え、膀胱に残った尿が溜まるのを防ぎます。さらに、膀胱の機能を正常に保つことで、頻尿や急速な排尿の症状を軽減することができます。ウリマックスの効果は、服用してから7～8時間で出始め、通常は2～4時間ほど持続します。継続して服用すると、4日目ぐらいから効き目が安定していきます。

ウリマックスの使用方法・注意事項

ウリマックスは、1回200mcgを1日1回、食後に服用します。飲み忘れた場合は、気づいた時点でできるだけ早く1回分を服用してください。ただし、次回服用する時間が近い場合は、1回分を飛ばしてください。2回分を一度に服用することはできません。なるべく毎日決まった時間に服用することで、血中濃度が保たれて安定した効果が得られます。

主な副作用としては、めまい、発疹、血圧低下、立ちくらみなどです。発症率は2％ほどとごく稀で、このような症状が現れた場合は減量または服用を中止してください。もし症状が軽いものであれば、服用を継続してもかまいません。

その他、ウリマックスの成分において過敏症の副作用が出た方、重度の腎機能・肝機能異常の方、降圧剤やホスホジエステラーゼ阻害薬（シルデナフィルなど）を服用中の方は使用禁忌・併用禁忌となります。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。