イグザレルト（XARELTO）2.5mg 56錠

イグザレルト（XARELTO）の概要

イグザレルトは、バイエル社が製造・販売する血液の抗凝固薬になります。血液の凝固を阻害する事で、血栓の形成を抑制し、脳卒中などの血管障害に関する予防効果を期待できます。脳卒中は年間100万人以上が発症し、日本人の死亡原因第3位や第4位として例年報告されています。

また、脳卒中は、後遺症を引き起こす事も多く、言語障害や半身麻痺、意識障害が残る可能性が高い病気です。運良く生命の危機は避けられたとしても、後遺症に悩まされるため、そもそも発症しないように注意を払う事が重要となります。海外の研究論文で、実際にイグザレルトを継続服用する事で脳卒中リスクを大幅に軽減できたという報告もされています。

特に高血圧や糖尿病の人は、心房細動を引き起こしやすく血栓形成リスクが高いため、不安な人はかかりつけ医などに相談するようにしましょう。

イグザレルトの効果・効能

イグザレルトの有効成分は、リバーロキサバンになります。血液の凝固を阻害する作用があるため、活性型血液凝固第Ⅹ因子阻害薬と呼ばれる事もあります。名前の通り、活性型血液凝固第Ⅹ因子の働きを阻害し、トロンビンの生成を抑制し血液凝固を起こしにくくします。

他の血液凝固薬に比べると即効性が高く、また特別注意しなければならない飲み合わせの悪い薬もないため、服用しやすいのが特徴です。一般的に血液抗凝固薬は、一度飲み始めると長期間継続する必要があるため、服用のしやすさは大きな利点になります。

海外においては、ビタミンK拮抗薬よりも選択肢の上位に上がる事が多くなっています。

イグザレルトの使用方法・注意事項

イグザレルトの服用方法は、1日1回1錠を服用します。1錠で1日中薬の効果が持続するので、毎日決められた時間帯に服用する事で、抗血液凝固効果が常に持続して得られます。ただし、静脈血栓塞栓症の初期強化療法で服用するなど、応用的な服用方法を選択する場合は、服用量などが大きく異なるため医師指導の下、服用して下さい。

飲み忘れに気付いた際は、1回分の服用をスキップするようにしましょう。1度に2回分の服用を行ってはいけません。薬の効果が強く、副作用が生じるリスクが高まります。主な副作用としては、出血で一度、ケガなどで出血すると中々血が止まりにくくなります。服用中は日々の生活で転倒によるケガや鼻血、歯磨きなどに細心の注意が必要です。薬を飲んでいたとしてもほとんどの場合、圧迫して止血すれば血は止まりますが、万が一、血が止まらないようであれば速やかに医療機関を受診し、適切な指示を受けるようにしましょう。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。