トルレバ（Torleva）250mg 100錠

トルレバ（Torleva）の概要

トルレバは、インドの製薬会社トレントファーマ社が製造・販売している抗てんかん薬です。日本ではイーケプラという名前の薬で販売されており、トルレバはそのジェネリック医薬品となります。

てんかんは、脳の神経細胞において異常な伝達が起こることで発症する疾患です。トルレバに含まれる成分のレベチラセタムは、脳の一部分に興奮がみられる部分発作の抑制に有効であることが確認されています。

トルレバはSV2Aというタンパク質に結合することで、脳内で起こるさまざまな神経伝達物質の放出を制御し、神経細胞の激しい興奮を抑えることでてんかん発作を予防します。

また、従来の薬とは異なり、これまで他の治療薬で効果が得られなかったてんかん患者の人にも適していることが確認されています。トルレバはてんかん発作が起こるのをあらかじめ防ぐ目的の薬のため、毎日継続して服用することが重要です。

トルレバの効果・効能

トルレバの有効成分であるレベチラセタム（Levetiracetam）は、てんかんにおける部分発作と全般発作に対して効果があります。

部分発作の場合には、単剤での使用と他の薬との併用も可能です。全般発作に対しては治験結果がないため、単剤では使用せず他の薬と併用して投与されます。大人以外に小児に対しても高い効果が確認されており、用法・用量を調整した上で広く用いられています。

レベチラセタムはピロリドン誘導体の新しい作用メカニズムを持つ薬で、国内外においててんかんの部分発作に対する主要な薬の一つでもあります。従来の抗てんかん薬とは異なり、初めから通常の投薬量で開始できるので、より早い治療効果が期待できます。

トルレバの使用方法・注意事項

トルレバは、1日4錠（1000mg)を1日2回に分けて服用します。1日で最大12錠（3000mg）まで増やすことができますが、2週間以上の間隔をおいて増量してください。

主な副作用として、下記の症状が報告されています。

• 眠気
• 頭痛
• めまい
• 下痢
• 便秘

特に眠気は3割以上の人でみられる副作用なので、服用の際は十分に注意してください。

トルレバ服用中に何らかの症状があらわれた場合や、妊娠・授乳中の方、高齢者の方は服用前に医師に相談してください。トルレバの成分やピロリドン誘導体に過敏症のある方は服用してはいけません。

また、服用中は眠気や注意力の低下などが起こる場合があるので、車の運転や高所での作業など危険を伴う行動はしないでください。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。