パラキシン(Paraxin) 250mg 100カプセル

パラキシン(Paraxin)の概要　※クロロマイセチンのジェネリック

パラキシンは細菌による感染症や細菌による体内の様々な炎症を抑える抗生物質です。日本で抗生物質としてよく使用されるクロロマイセチンのジェネリック医薬品になります。グラム陽性菌・陰性菌、レプトスピラ、クラミジア、リッケチアなどの様々な細菌に効果を発揮します。

具体的な疾患は以下になります。

• 皮膚感染症
• リンパ節炎
• 慢性膿皮症
• 外傷や熱傷及び手術後の２次感染
• 骨髄炎
• 咽頭炎
• 急性気管支炎
• 腎盂腎炎
• 尿道炎
• 淋菌感染症
• 腹膜炎
• 腸チフス
• パラチフス
• 中耳炎

他にもまだたくさんの疾患に適応します。

ただ、チフスやつつが虫病などの少し特殊な感染症では最初の第1薬として使用されることもありますが、基本的には罹患して最初に飲む抗生物質ではなく、他の抗生物質を服薬しても改善がみられない時にパラキシンを服薬するのが一般的です。

1888年に創業されたアメリカの老舗製薬会社、ヘルスケアカンパニーとして有名なアボット(Abbott)社によって製造、販売されています。1985年にHIV血液検査を世界で初めて開発したことでも有名です。

「Life to the fullest」をスローガンとし、130カ国以上の国々で活動しているグローバル企業でもあり、また様々な医薬品をはじめ、「エンシュア」等の栄養食品、診断薬、免疫学的測定装置、眼科領域等、広範囲にわたる医療製品を提供しているヘルスケア企業でもあります。日本にもアボット・ジャパンとして参入しており、東京都港区に本社があります。

パラキシンの効果・効能

パラキシンの有効成分はクロラムフェニコールであり、抗菌薬の1つです。細菌が繁殖するためには、リボソームという組織でその細菌の持つタンパク質の情報を複製する必要があります。リボソームでタンパク質を複製していくことで細菌は繁殖していくというわけです。リボソームは大サブユニットと小サブユニットの2つからなります。細菌のリボソームは50Sサブユニット（大ユニット）と30Sサブユニット（小ユニット）で形成されています。

クロラムフェニコールは、この細胞の持つリボソームの50Sサブユニットに結合することにより一時的に50Sサブユニットのリボソームの働きを使用不可能にします。そのことにより50Sサブユニットのリボソームで繁殖する細菌は必要なタンパク質は複製できず、結果、細菌は繁殖できず、様々な細菌による症状を改善する効果を発揮します。

人間のリボソームは60Sサブユニット（大ユニット）と40Sサブユニット（小ユニット）からなり、細菌のリボソームとは形状が違うため、人間には効果を発揮することはなく、安心して使用することができます。

パラキシンの使用方法・注意事項

パラキシンは通常成人では、クロラムフェニコールを1日1.5g～2gを1日に3回～４回に分けて服用します。パラキシンは1カプセルでクロラムフェニコール250mg含んでいますので、6カプセル～8カプセルを1日に3回～4回に分けて服用します小児の場合は、体重1kgあたりに30mg～50mgを1日に3回～4回に分けて服用します。

服用する時間帯は決まっていませんが、毎日同じ時間に服用することをおすすめします。また、飲み忘れに気付いた時は、すぐに服用して下さい。ただし、次回の服用分との時間が短い場合には、1回分とばして次回分から服用して下さい。絶対に2回分を1度に飲まないでください。

副作用として、以下のような症状が報告されています。

• 発疹
• かゆみ
• 局所の発赤やびらん
• 接触性皮膚炎
• 全身性皮疹
• 紅斑

すべての副作用を記載したわけではありません。その他にも、使用禁忌や併用禁忌などがありますので、使用前には必ず医師や薬剤師に相談して下さい。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。