ロファデイ(Rofaday) 500mcg 100錠

ロファデイ(Rofaday) の概要

ロファデイは、 Lupin Limited（ルピン・リミテッド）社が製造・販売する慢性閉塞性肺疾患（COPD）の治療薬です。咳の発作を抑え、呼吸を楽にする抗炎症作用を有し、有効成分のロフルミラストは選択的長時間型ホスホジエステラーゼ4阻害薬の一つでもあります。

慢性閉塞性肺疾患（COPD）とは、タバコの煙を主とする有害物質の継続的な摂取による肺の炎症性疾患であり、長期にわたる習慣的な喫煙により高齢者に多く見られる生活習慣病です。40歳以上の人口の8.6％、約530万人が罹患していると推定されていますが、その大部分が未診断もしくは未治療であるといわれています。

肺の気管支に炎症が起こると、気管支が狭くなり空気の流れが悪くなるだけでなく、気管支が枝分かれした先にある肺胞が破壊され、酸素の取り込みや二酸化炭素を排出する機能が低下する肺気腫という状態になります。慢性閉塞性肺疾患（COPD）は、これらの変化が同時に進行していると考えられており、治療によって元の状態に戻ることはありません。

ロファデイの効果・効能

ロファデイの有効成分は、ロフルミラスト500mcgになります。 PDE4阻害作用という比較的新しいメカニズムにより、炎症性サイトカインの産出を最小限に抑え、逆に抗炎症作用を有するサイトカインの産出を促すことで、慢性閉塞性肺疾患（COPD）の症状を緩和します。

気道の炎症を抑え、気管支を広げるので、長時間にわたる咳や息苦しさを改善し、発作や病気の症状が出にくい状態を維持することができます。通常、慢性閉塞性肺疾患（COPD）の治療に用いられ、従来、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の寛解に有効とされています。

ロファデイの使用方法・注意事項

ロファデイは、1日1回ロフルミラストとして1回250mcgを約30日間服用します。その後、1日1回ロフルミラストとして1回500mcgに増量して服用します。

飲み忘れた場合は、気づいた時にできるだけ早く1回分を服用してください。ただし、次に服用する時間が近い場合は飲まずに、次の服用時間に1回分を服用してください。決して2回分を一度に飲んではいけません。

主な副作用として下記の症状が報告されています。このような症状が現れた場合は、すぐに医師または薬剤師に相談してください。

• 下痢
• 軟便
• 腹痛
• 腹部膨満
• 腹部不快感
• 吐き気
• 嘔吐
• 消化不良
• 食欲減退
• 体重減少
• 排便回数の増加
• 疲労
• 胃食道逆流性疾患
• 副鼻腔炎
• 鼻咽頭炎
• ウイルス性上気道感染
• 気管支炎
• 片頭痛
• 浮動性めまい
• 乾癬

また、以前に成分を含む薬を使用してアレルギー症状が出たことがある方、妊娠または妊娠している可能性がある方、授乳中の方は使用禁忌となります。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。