ペバリル(Pevaryl) クリーム 20g

ペバリル(Pevaryl) クリームの概要

ペバリルクリームは、 Valleant Pharma（バリアント・ファーマ）社が製造・販売する水虫薬です。エコナゾールという成分を含むイミダゾール系抗真菌薬で、強い抗真菌活性と広い抗真菌スペクトルを持ち、水虫の原因菌である白癬菌のほか、カンジダや癜風菌にも有効とされています。

水虫は一般に足白癬と呼ばれ、カビの一種に分類される白癬菌によって引き起こされる皮膚感染症です。皮膚真菌症の多くは白癬菌によるものが原因ですが、カンジダや癜風菌によるものもあります。イミダゾール系抗真菌薬のは効果が高い上、刺激や痛みなどの副作用も少ないため、皮膚真菌症の治療によく用いられています。

同じ有効成分を持つ抗真菌剤としてパラベールという製品があり、クリームとローションの2種類の製剤が販売されています。ペバリルクリームは、一般的にどんな症状にも使えるクリームタイプで使い勝手が良く、特に湿潤している患部に適しています。

ペバリル クリームの効果・効能

ペバリルクリームの有効成分は、硝酸エコナゾール1%w/wになります。強い抗真菌作用と多くの真菌症に対して効き目があるとされ、真菌に対して高い効果を発揮します。

真菌の細胞はヒトとは異なるエルゴステロールを主成分とする植物性細胞膜を持っており、そのエルゴステロールの生合成を抑制し、真菌の繁殖を防ぐことにより殺菌的に抗真菌作用を発揮します。殺菌的に作用するため、適切に治療すれば完全に治療することができます。

ペバリル クリームの使用方法・注意事項

ペバリルクリームの使用方法は、通常1日2～3回患部に塗布します。クリームは、皮膚の角質層にしっかり浸透させるようによく擦り込んでください。周囲に付着している菌や角質に潜んでいる菌を完全に死滅させるためには、薄く広く塗るとより効果的です。

足の裏など皮膚の厚いところでは、完治までに半年〜1年程度かかる場合もありますので、根気強く治療を続けることが大切です。治療を開始してから2～3週間しても症状が改善しない場合は、医師または薬剤師に相談してみることをおすすめします。

塗り薬ですので大きな副作用はありませんが、塗布した時に軽い刺激を感じることがあります。また、人によってはかぶれを起こすことがあります。強いかゆみやひどいただれ、傷などがある部位に使用すると、副作用反応が出ることがあるので注意しましょう。副作用の症状が強く現れた場合や長く続くような場合には、一度使用を中止し、すぐに医師の診断を受けてください。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。