ガラマー(Galamer) 4mg 50錠

ガラマー(Galamer)の概要　※レミニール錠のジェネリック

ガラマーは、Sun Pharma（サンファーマ）社が製造・販売するアルツハイマー病の治療薬です。軽度から中等度のアルツハイマー病患者に使用され、症状の進行を抑制する働きを持ちます。国内でも先発品として承認されているレミニール錠のジェネリック医薬品になります。

アルツハイマー型認知症は、認知機能や記憶を司る大脳皮質・海馬の神経細胞において変性が起こり、アセチルコリンの活性が著しく低下して広範な脳機能に影響を及ぼす病気です。

アルツハイマー病の症状進行を遅らせる薬はいくつかありますが、ガラマーはアセチルコリンエステラーゼ阻害薬に分類されます。この薬は、中枢神経系においてアセチルコリンエステラーゼを抑制することにより、アセチルコリンが分解されず濃度が高まるよう作用します。

また、アセチルコリン受容体と結合し、その感受性を高めることによってアセチルコリンの作用自体を強める働きも持ちあわせています。このような作用により認知機能が活性化され、アルツハイマー病の進行を遅らせることができます。

ガラマーの効果・効能

ガラマーの有効成分は、ガランタミン4mgです。ガランタミンは、神経伝達物質であるアセチルコリンの分解酵素の働きを妨げることで脳内での減少を防ぎ、神経情報伝達の機能を向上させます。それにより、記憶障害や見当識障害、判断力の低下などの認知症状の進行を遅らせます。

通常、アルツハイマー型認知症における症状の進行を抑制するために使用されますが、効果があるとされているのはアルツハイマー型のみで、それ以外の認知症に対しては有効性が確認されていません。

ガラマーの使用方法・注意事項

ガラマーの服用方法は、通常成人には1日2回、1回1錠（ガランタミンとして4mg）を服用することから開始し、4週間後からは1日2回、1回2錠（8mg）に増量します。なお、症状の進行状況に合わせて1日2回、1回3錠（12mg）まで増量できますが、初回の服用から4週間以上経過した後に増量してください。

主な副作用として、以下の症状が報告されています。

• 嘔吐
• 吐き気
• 下痢
• 食欲不振
• 食欲減退
• 頭痛

多量を服用した場合、筋肉のけいれん、筋力低下、重度の吐き気などが現れる可能性がありますので、これらの症状に気づいたら使用を中止し、すぐに医療機関を受診してください。

過去に含まれる成分（ガランタミン）で過敏な反応を起こしたことがある方は服用できません。また、慎重な投与を要する場合があるため、持病のある方や現在服用している薬がある方は、使用前に必ず医師や薬剤師に相談するようにしてください。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。