エゼンチア(EZENTIA) 10mg 30錠

エゼンチア(EZENTIA)の概要

エンゼチアは血中コレステロールや中性脂肪を下げる薬です。高コレステロール血症(脂質異常症)を改善する効果があります。高コレステロール血症は、自覚症状がなくても、血管にポリープをつくるため動脈硬化が進み、狭心症や心筋梗塞、また脳卒中等の原因になります。

エンゼチアはそのようなコレステロールを低下させることができる薬です。コレステロールは小腸からも吸収されますが、その小腸におけるコレステロールの吸収を阻害する作用があります。その結果、血中のコレステロールを下げ、将来起こるかもしれない狭心症や心筋梗塞、脳卒中等のリスクを下げることができます。運動が苦手な方、ダイエットをしないといけないのに食習慣の改善が中々できない方等にもお勧めの薬です。

インドのムンバイに本社をおき、52700人の従業員を雇用する、大手医薬品メーカーであるサンファーマ（Sun Pharmaceutial Ind.Ltb.）社によって製造、販売されています。サンファーマは1983年に設立され、現在では国際的製薬会社として知られています。医薬品やノーブランド医薬品を中心に、精神薬、新契約、心臓薬、糖尿病薬、呼吸器系薬などを製造、販売している巨大な製薬会社です。

エゼンチアの効果・効能

エンゼチアの有効成分はエゼチミブであり、小腸コレステロールトランスポーター阻害薬と言われています。通常、高コレステロール血症、家族制高コレステロール血症、ホモ接合体性シトステロール血症等の治療に用いられます。

コレステロールの上昇の原因の1つに、小腸コレステロールトランスポーター(NPC1L1)というコレステロールの運び屋的な役割を果たす物質によって、小腸でコレステロールが吸収されます。

エゼチミブはこの小腸コレステロールトランスポーターの作用を阻害することにより、食事及び胆汁由来のコレステロールが血液中に移行することを抑え、その結果、血液中のコレステロールを下げる効果を発揮します。しかも、主に悪玉コレステロール(LDL)の吸収を妨げます。副作用のリスクが低いという特徴もあります。

また、同じ脂質異常の有効成分のスタン系といわれる薬と併用すると、相乗効果があるとも言われています。

エゼンチアの使用方法・注意事項

エゼンチアは通常、成人では1日1回、1回10mgを食後に服用します。服用の際は水かぬるま湯と一緒に服用して下さい。症状によって、適宜増減できます。1回服薬すると、体内には48時間以上残るので、1日1回の内服で効果発揮します。

服用する時間帯は決まっていませんが、毎日同じ時間に服用することをおすすめします。また、飲み忘れに気付いた時は、すぐに服用して下さい。ただし、次回の服用分との時間が短い場合には、1回分とばして次回分から服用して下さい。絶対に2回分を1度に飲まないでください。

副作用としては、便秘、発疹、下痢、腹痛、吐き気、嘔吐、等があります。重大な副作用としては、アナフィラキシー、血管神経性浮腫、横紋筋融解症、等があります。すべての副作用を記載したわけではありません。その他にも、使用禁忌や併用禁忌がありますので、使用前には必ず医師や薬剤師に相談して下さい。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。