ジャヌメット(IVERMECTOL) 50mg/500mg 30錠

ジャヌメット(IVERMECTOL)の概要

ジャヌメットは、エムエスディー社が製造・販売する糖尿病の治療薬で、2つの糖尿病治療薬を組み合わせた配合剤になります。糖尿病には、インスリンが体内で作れない1型糖尿病とインスリンの働きが十分でない2型糖尿病の2種類があります。

インスリンには、血糖値を低下させる作用があります。当医薬品は、インスリン分泌を増加させるグルカゴン様ペプチド-1（GLP-1）といわれる物質を分解するDPP-4を阻害することで治療効果を示します。そのため、インスリンが体内で作れない1型糖尿病に対しては十分な効果は発揮できませんが2型糖尿病に対しては良い結果を示します。

2型糖尿病は、予備軍も含めると国内に1000万人以上いると推計されており非常に身近にある病気となっています。

ジャヌメットの効果・効能

ジャヌメットの有効成分は、シタグリプチン50mg、メトホルミン塩酸塩 500mgになります。シタグリプチンは、DPP-4阻害剤とも呼ばれ、インスリンの分泌を邪魔する物質を阻害します。インスリンが出やすい環境をつくることで血糖値を下げやすくします。メトホルミン塩酸塩は、臓器のインスリンに対する感受性を高めることができる成分となっています。

感受性が高まると、通常よりインスリン効果を受けやすくなり、血糖値が下がります。この二つの成分の相乗効果が当医薬品の最大の特徴です。

また、一つ一つの成分量は少なめに設定されているため副作用リスクが少ない点も魅力になります。国内では承認されていないため、日本人向けの服用方法が定まっていません。シタグリプチン、メトホルミン塩酸塩の個々の成分が配合された医薬品においては、承認されて使用実績も十分あります。

ジャヌメットの使用方法・注意事項

ジャヌメットの服用方法は、1日1回1錠を服用します。日本で承認されているシタグリプチンの用法は、通常、50mgを1日1回服用することとなっています。また、メトホルミン塩酸塩の用法は、1日 500mgより開始します。飲み忘れに気づいた時は、すぐに服用する必要があります。

しかし、次回の服用までに時間の間隔がない場合は、1回分の服用を飛ばすようにして下さい。1回で2回分の服用を行うと、効果が強く出過ぎて副作用リスクが高まるので注意が必要です。

主な副作用としては、低血糖症や便秘、空腹、腹部膨満、下痢、悪心、食欲不振などが報告されています。稀に重篤な副作用として、異常な筋肉痛や排尿障害、呼吸困難も報告があるため、副作用症状が長く続くようであれば早期に医療機関を受診し、適切な指示を受けるようにして下さい。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。