バルクロビル(VALCLOVIR) 500mg 10錠　※バルトレックスのジェネリック

バルクロビルの概要

バルクロビルは、センチュリオンラボラト社が製造・販売するヘルペスウイルス感染症治療薬で、バルトレックスのジェネリック医薬品になります。人間に感染するヘルペスウイルスには8種類あり、その中でも単純ヘルペスウイルスⅠ型、単純ヘルペスウイルスII型、水痘帯状疱疹ウイルス（ヘルペスウイルスⅢ型）の3種類がよくみられ、皮膚や粘膜に水疱を作る感染症を引き起こします。

ヘルペスウイルスは、宿主細胞の中で不活性状態となりとどまるため、感染が長く続きます。免疫力低下のタイミングなどを見計らい、ウイルスが再活性化し症状が現れます。再活性化は感染から何年も経過していても起こることがあります。ヘルペスウイルス感染症の根治は難しく、薬などを使い上手く付き合って行く必要のある感染症です。

バルクロビルの効果・効能

バルクロビルの有効成分は、バラシクロビル塩酸塩で、ウイルスに感染してしまった細胞内で作用します。ウイルスDNA鎖の伸長を停止し、複製を阻害する働きを持ちます。これは、DNA複製に必要なデオキシグアノシン三リン酸にバラシクロビル塩酸塩が拮抗する事で引き起こされます。結果、ウイルスは複製かできないため死滅します。

その効果から治療としてだけでなく、再発予防としても使用可能です。他の抗ウイルス薬より吸収効率が高いため、1日の服用回数が少なくて済む事が当医薬品のメリットです。発病初期に服用するほど効果を発揮する事ができます。今以上にウイルスが増殖できない状態にするため、ウイルス数が少ないうちに服用できれば、その分症状も重くならず速やかに回復します。

バルクロビルの服用方法・注意事項

バルクロビルの服用方法は、単純ヘルペスウイルスによる発疹治療の場合、1回500mgを1日2回服用し5日間継続する事が推奨されています。帯状疱疹・水痘治療の場合、1回1000mgを1日3回服用し7日間継続する事が推奨されています。主な副作用としては、頭痛、意識低下、腎障害、腹痛、嘔気、下痢が報告されています。

服用により意識障害があらわれることがあるので、車の運転や危険を伴う機械の操作、高所での作業がある場合は注意が必要です。妊娠中における服用に関しては、安全性が確立されていません。治療のメリットがリスクを上回ると判断された場合には、医師の指示の下、注意して服用する事が可能であるとされています。しかし、授乳中の女性や乳児以下においては安全性が確立出来ていないため、原則服用は出来ません。