ゾビラックス(Zovirax) クリーム 5% 2g

ゾビラックスクリームの概要

ゾビラックスクリームは、グラクソスミスクライン社が製造・販売する単純疱疹の治療等に用いられている医薬品です。帯状疱疹は水痘帯状疱疹ウイルスが原因となり発症します。このウイルスに初めて感染したときは水疱瘡を発症します。治癒後、水痘帯状疱疹ウイルスは後根神経節に潜伏し、ストレスや疲れなどがきっかけとなりウイルスに対する抵抗力が低下すると、再活性化し帯状疱疹を引き起こします。

帯状疱疹の初期症状はぴりぴりとした皮膚の痛みであることが多く、時間が経つにつれて発赤や水疱形成を伴います。その頃烏丸皮膚症状も悪化し、2〜3週間で治癒に向かいます。発症部位は、胸部にある肋間神経部に多く、稀に顔の顔面神経で発症し、ラムゼイハント症候群と呼ばれる病気を引き起こす事があります。他にも同じヘルペスウイルスが関係する口唇ヘルペスや性器ヘルペスの治療薬としても使用可能です。

ゾビラックスクリームの効果・特徴

ゾビラックスクリームの有効成分であるアシクロビルは抗ヘルペスウイルス薬の中でも最も古くから使用されています。その使用実績から安全性等の検証も十分に行われ、信頼性が評価されています。アシクロビルは核酸類似体と呼ばれる物質で、DNA複製に必要なDNAポリメラーゼの一つであるデオキシグアノシン三リン酸に競合的に拮抗することでDNAポリメラーゼ阻害作用をあらわします。

また、ウイルスDNA末端に取り込まれることで、ウイルスDNA鎖の伸長を阻害する作用を示しウイルスDNAの複製阻害作用もあります。ウイルスの増殖を抑える成分なのでウイルスの少ない発症初期に用いるとより効果的です。初期治療により病状の悪化が抑えられ治癒が早まります。安全性が高く比較的副作用も少ないので、子供の水痘を含め各種ヘルペスウイルス感染症に広く使用されています。口唇ヘルペスや性器ヘルペスにも同様の作用で効果を発揮する事ができます。

ゾビラックスクリームの服用方法・注意事項

ゾビラックスクリームの使用方法は、適量を1日数回塗布し、7日間使用しても効果がみられない場合、あるいは悪化する場合には医療機関に相談して下さい。一度に大量使用をしても薬理効果に大きな変化はないので、1日の使用回数を増やして調整するのが効果的です。

副作用としては、塗布部位の刺激感、痒みなど皮膚の炎症が報告されています。ウイルスを殺すのではなく、あくまでもウイルスの増殖を抑える働きが薬効作用となっているので、ウイルスが増え切ってしまう前に早め早めに服用することが大切です。