ゾビラックス(Zovirax) 800mg 25錠

ゾビラックス(Zovirax)の概要

ゾビラックスは、グラクソスミスクライン社が製造・販売するヘルペスウイルス感染症に対する抗ウイルス薬です。ヘルペスウイルス感染症には、単純ヘルペスウイルスや水痘・帯状疱疹ヘルペスウイルスがあります。

単純ヘルペスウイルスは、皮膚や粘膜を介して口や性器に感染すると痒みや痛みなどの症状が現れます。また、再発するリスクが高いことも特徴です。水痘・帯状疱疹ヘルペスウイルスは、発感染時に水痘を引き起こし、治癒後何かしらの原因で免疫力が低下した際に帯状疱疹が引き起こされます。

広い範囲に発疹が現れ痒みや痛みが現れ、稀に神経麻痺などの後遺症が残ります。主な治療方法は薬物療法で、発症後すぐに抗ウイルス薬を服用するのが効果的です。人口高齢化に伴い、帯状疱疹の発症患者数は年々増加傾向にあり、今後も注意が必要な感染症となっています。

ゾビラックスの効果・効能

ゾビラックスの有効成分は、アシクロビルになります。アシクロビルはDNAポリメラーゼ阻害薬と呼ばれています。ウイルスDNAポリメラーゼでウイルスDNAに取り込まれ、それ以上のDNA伸長を阻害し、ウイルスの増殖を防ぐことができます。

臨床試験において、早期の症状緩和を得られるだけでなく、後遺症リスクを低くすることも認められています。当製品はアシクロビルを800mg配合しているため、1日1回の服用で1日中効果が得られるので飲み忘れなどのリスクが低い特徴があります。

また、アシクロビルは服用薬や外用薬といくつか製品化されていますが、当製品は服用薬なので簡便に使用できます。

ゾビラックスの使用方法・注意事項

ゾビラックスの服用方法は、1日1回1錠を服用します。症状や体重によっては、適宜用量の調整が必要なので注意して下さい。小児に使用することもできますが用量が大きく異なります。5日間程度服用を継続し、症状に改善がみられない場合、速やかに医療機関の受診を行い適切な指示を受ける必要があります。

抗ウイルス薬としては、副作用が少ないタイプの薬になりますが稀に意識障害や消化器障害の副作用が報告されているため、副作用が気になる方はピルカッターなどで錠剤を半分にするなどして、複数回に分けて服用すると安心して使用できます。

主な副作用は、目眩や眠気、倦怠感、下痢、吐き気などになります。意識に影響を与える可能性があるため、服用中は車の運転や高所での作業、危険な機器の取扱いは避けるようにして下さい。ヘルペスウイルスは、予防が難しく再発率も高い感染症であるため常備用として用意しておくことが推奨されます。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。