ジャディアンス(Jardiance) 25mg 30錠

ジャディアンス(Jardiance)の概要

ジャディアンスは排尿の際に、ブドウ糖を体外に排泄させる薬であり、2型糖尿病や慢性心不全の治療に用いられます。ジャディアンスは、これまで世界40カ国以上で承認されている世界的にも有名な薬です。

このジャディアンスの有効成分は、日本を含む世界24カ国、620以上の医療機関において、標準治療を受けている2型糖尿病患者に、心血管への影響を検討する試験（Empa-Reg Outcome）も進行されています。

また、ブドウ糖を体外に排泄させるためダイエット効果もあると言われており、薬を使ったダイエットである「メディカルダイエット」において、最近注目されている薬でもあります。人にもよりますが、大体半年で2kg～3kgは体重が落ちると言われています。

ジャディアンスはドイツのインゲルハイムに本社をおく、世界でトップ20に入る製薬会社であるベーリンガー・インゲルハイム(Boehringer Ingelheim)によって、製造、販売されています。ベーリンガー・インゲルハイムは世界で142の関連会社と47,400人以上の社員が事業を展開している、グローバルな大手製薬会社であり、「人々のより良い健康の実現を目指して」を理念として、臨床的価値の高い人用医薬品および、動物薬の研究開発や製造、販売に注力しています。

日本にも、日本ベーリンガー・インゲルハイム株式会社が設立されており、本社は東京都品川区大崎にあり、世界的にも日本国内的にも、信用のある製薬会社でもあります。

ジャディアンスの効果・効能

ジャディアンスの有効成分はエンパグリフロジンであり、SGLT2阻害薬と言われています。尿は腎臓で作られますが、最初に尿がつくられる際に大量に生成され、その時の尿には糖やアミノ酸等の栄養素も入っています。

その栄養素まで排泄されると身体的には不都合となるため、腎臓から膀胱へと到達する間に、これらの栄養素を血液の中に吸収していきます。これを再吸収というのですが、その栄養素の中の糖をもそのまま排泄してしまうのは、本来身体的に不都合となるため、腎臓の尿細管というところで、SGLT1、SGLT2というタンパク質を通じて体に再吸収される仕組みになっています。

SGLT1、SGLT2は両方とも、糖分の再吸収に関わっていますが、腎臓で作られた原尿中のブドウ糖の約9割が、主としてSGLT2により再吸収されています。ジャディアンスの有効成分であるエンパグリフロジンは、このSGLT2の働きを阻害することにより、取り過ぎたブドウ糖の再吸収を防ぎ、体外に排泄する作用があるため2型糖尿病や慢性心不全の治療に効果を発揮します。

従来の糖尿病薬はインスリンに関与して血糖を下げる薬が多いですが、ジャディアンスのようなSGLT2阻害薬は、糖を排出して血糖をコントロールするため、インスリンとは関係なく血糖を下げるのも特徴です。 そしてさらに、糖を体外に排出するためダイエット効果も期待できるのです。

ジャディアンスの使用方法・注意事項

ジャディアンスは
2型糖尿病の場合：通常、成人では1日１回、１回10mgを朝食前又は朝食後に服用します。効果が不十分の場合は経過観察を十分に行いながら、1回25mgまで増量可能です。

慢性心不全の場合：通常、成人では1日１回、１回10mgを朝食前又は朝食後に服用します。

2糖尿病と慢性心不全を合併してい場合：通常、成人では1日１回、１回10mgを朝食前又は朝食後服用します。血糖コントロールが不十分な際には経過観察を十分に行いながら、1回25mgまで増量可能です。慢性心不全に対しては、1回10mgを超える容量の有効性は認められていないので、慢性心不全治療に期待して25mgを服用することはやめて下さい。

ダイエット目的で使用する際には、医師や薬剤師に相談し、指示に従う事をお勧めします。

副作用としては、低血糖、脱水、多尿、頻尿、血圧低下、敗血症、脳梗塞、ケトアシドーシス、腎盂腎炎等があります。すべての副作用を記載したわけではありません。2型糖尿病の中でも透析中の末期腎不全の方や高度な腎機能障害、栄養状態が不良な方等使用に注意が必要です。その他にも、使用禁忌や併用禁忌がありますので、使用前には必ず医師や薬剤師に相談して下さい。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。