リスニア(Risnia) MD 3mg 100錠

リスニア(Risnia)MDの概要　※リスパダールのジェネリック

リスニアMDは、統合失調症を初めとする躁うつ病やうつ病、自閉症などの精神病を治療する抗精神病薬と言われる薬です。1996年から販売されている抗精神病薬で有名な薬であるリスパダールのジェネリック医薬品です。

妄想や幻覚、思考障害などの心の陽性症状と言われる症状と、感情鈍麻や自閉症状、意欲欠如などの心の陰性症状のどちらにも効果があるとされており、幅広い精神疾患の治療に用いられています。特に心の陽性症状に素早く強力な効果を発揮します。

抗精神病薬には古い第1抗精神病薬と、改良されて比較的新しい第2抗精神病薬があります。リスニアは第2抗精神病薬に属していて、第1向精神薬より副作用が少なく、統合失調症の治療によく使われる代表的な薬の1つです。

リスニアは、インドで初めて誕生したムンバイに本社をおく大手製薬会社であるシプラ（Cipla）社によって製造・販売されています。シプラ社は世界80ヵ国以上に輸出をしており、世界10カ国に製薬施設をもつ、従業員数20,000人以上とインド最大規模の製薬会社です。

処方薬、一般医薬品、抗生物質、抗がん剤、抗エイズ剤、糖尿病薬、心疾患薬、男性脱毛治療薬、ジェネリック分野など幅広い分野の医薬品の製造・販売をしており、ジェネリック大国と言われるインドの製薬会社の中でも筆頭格メーカーと言われています。WHO-GMP（医薬品の国際標準品質規則）やアメリカFDA(食品医薬品局)認証を初めとし、各拠点の国の正式な承認を取っているので、安全性も高く、安心できます。

リスニア MDの効果・効能

リスニアMDの有効成分はリスペリドンでありD2受容体・5HT2受容体遮断薬(SDA)と言われています。結論から言うと脳内神経物質であるドーパミンとセロトニンを遮断することで、精神の安定を保つ効果を発揮します。D2受容体はドーパミンに作用しドーパミンを活性化させ、5HT2受容体はセロトニンに作用しセロトニンを活性化させます。

ドーパミンもセロトニンも、脳内神経物質の中で有名なホルモンであり、どちらも幸せホルモンと言われるくらい重要です。ドーパミンはやる気を促し、セロトニンは精神の安定や平常心をもたらします。しかし、「過ぎたるは及ばざるが如し」で、どちらも過剰に分泌されると精神的不具合を起こしてしまいます。

ドーパミンが過剰になると妄想や幻覚、思考障害などの心の陽性症状が現れ、セロトニンが過剰になると感情鈍麻や自閉症、意識欠如などの心の陰性症状が現れます。

リスニアの有効成分であるリスペリドンは、ドーパミンを過剰にするD2受容体の作用を阻害することでドーパミンの働きを抑える効果と、セロトニンを過剰にする5HT2受容体の作用を阻害することでセロトニンの働きを抑える効果があり。心の陽性症状と陰性症状両方の治療効果を発揮し、精神状態を落ち着かせます。

リスニア MDの使用方法・注意事項

リスニアMDは通常、成人では1回1mgを1日2回の服用から始めます。徐々に増量していき、維持量は1回1mg～3mgを1日２回服用します。年齢や症状により適宜増減できますが、1日の最大服薬量は12mgまでです。

服用する時間帯は決まっていませんが、毎日同じ時間に服用することをおすすめします。また、飲み忘れに気付いた時は、すぐに服用して下さい。ただし、次回の服用分との時間が短い場合には、1回分とばして次回分から服用して下さい。絶対に2回分を1度に飲まないでください。

副作用としては、以下の症状が報告されています。

• 不眠症
• 不安
• 振戦
• 傾眠
• アカシジア
• 月経障害
• 便秘

すべての副作用を記載したわけではありません。その他にも、使用禁忌や併用禁忌がありますので、使用前には必ず医師や薬剤師に相談して下さい。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。