リペース（REPACE）25mg 100錠

リペース（REPACE）の概要

リペースは、インドに本社を置くサンファーマ社が製造・販売している高血圧症治療薬です。日本で高血圧治療薬として使用されているニューロタン錠の後発品になります。

有効成分ロサルタンカリウムはARB（アンジオテンシンII受容体拮抗薬）に分類され、血管を広げ、体内の水分量をコントロールすることにより血圧を下げます。

血圧を下げるには血管を広げるか、血液量を減らすしかありませんが、リペースなどARBはこの2つの作用をバランスよく発揮するタイプの降圧剤です。 ARBとして日本国内で販売されている薬剤は、ニューロタン錠のほか、ミカルディス錠、アジルバ錠、ブロプレス錠などがあります。

リペースの効果・効能

リペースの有効成分であるロサルタンカリウム25mgは、アンジオテンシンII受容体拮抗薬と呼ばれ、血圧上昇の原因物質であるアンジオテンシンIIとその受容体の結合を阻害する薬剤です。これにより、血管を拡張して体内の水分、電解質を調整し、血圧を下げる効果があります。

また、有効成分ロサルタンカリウムは蛋白尿を減少させ、腎臓を保護することにより、腎機能の低下を防ぐ作用もあります。そのため、蛋白尿を伴う2型糖尿病の糖尿病性腎症や高血圧の治療にも使用されます。

降圧作用以外にも、心臓や腎臓の保護作用や、糖尿病になりにくいなどの有益な効果も報告されています。

リペースの使用方法・注意事項

リペースは高血圧症では、通常成人は1日1回、25～50mg（4分の1錠～2分の1錠）を服用します。なお、年齢や症状により適宜増減しますが、1日100mg（1錠）が上限です。

高血圧や蛋白尿を伴う2型糖尿病の糖尿病性腎症では、通常成人は1日1回50mg（2分の1錠）を服用します。低血圧のリスクを有する患者に対しては、25mg〜の用量で開始します。血圧の数値によって100mg（1錠）まで増量します。

飲み忘れた場合は、思い出した時にすぐに飲んでください。次の服用時間が近い場合は、飲み忘れた分を飛ばして、次の通常の時間に服用してください。絶対に2回分を一度に服用しないで下さい。もし誤って多く服用した場合はすぐに医師に相談して下さい。

主な副作用としては、以下のような症状が報告されています。これらの症状がある場合は、直ちに医療機関を受診し、医師の診察を受けてください。

• 貧血
• めまい
• 吐き気
• 下痢
• 便秘
• 動悸
• 肝数値の異常
• 血清クレアチニン上昇

また、有効成分ロサルタンカリウムに過敏症のある方、妊婦または妊娠している可能性がある女性、アリスキレンフマル酸塩を服用中の糖尿病の方は使用禁忌・併用禁忌となりますので、リペースを服用することができません。

これら以外にも慎重投与や併用注意となる薬剤があるので、心配な方は服用前に医師または薬剤師に必ず相談してから服用を開始してください。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。