イトラコナゾール(ITRACONAZOLE) 100mg 15カプセル

イトラコナゾール(ITRACONAZOLE)の概要

イトラコナゾールは、マイラン社が製造・販売する抗真菌薬になります。内服薬タイプの抗真菌薬となるため、外用薬では効果を示すことが難しい皮膚の奥底に潜む菌に対しても効果を示すことができます。

代表的な治療対象の真菌感染症は水虫で、その原因となる白癬菌を殺菌することができます。水虫は医学的には白癬症と言い、主に足に感染して水膨れや痒みの症状を引き起こします。感染経路は、感染者との接触やペットに触れることです。同居家族内での感染が多いことも報告されています。一度感染してしまうと自然に治癒させることは難しく、飲み薬や塗り薬を使って治療するのが一般的です。

アルカリ性の皮膚環境が白癬菌にとって快適環境なので、感染や再発防止するためには、毎晩入浴して足やからだを清潔にし、弱酸性の状態に保つことも有効です。

イトラコナゾールの効果・効能

イトラコナゾールの有効成分は、イトラコナゾールになります。トリアゾール系の抗真菌薬で強い抗真菌活性と幅広い抗真菌スペクトルを特徴としています。真菌は、エルゴステロールを主成分とする植物性細胞膜を持つため、当成分によってエルゴステロールの生成を阻害することで殺菌効果を発揮します。

特に爪水虫は、爪が薬剤成分を浸透させることが難しいため外用薬で治療するのが難しいのですが、当医薬品は内服薬のため強い効果を示すことができます。他の同効果を示す薬に比べると比較的安全性が高く、効果を示す真菌の種類も多いため処方される機会が多いです。パルス療法（短期大量間欠療法）としても用いられています。

イトラコナゾールの使用方法・注意事項

イトラコナゾールの服用方法は、白癬菌治療の場合、1日1～2錠（100～200mg）を1日1回食直後に経口服用します。原則、1日最大服用量は2錠（200mg）となるので、副作用リスクを回避するため、用量をしっかり守る必要があるので注意が必要です。白癬菌以外の真菌感染症治療には、用量を半分にして同様の服用を行って下さい。

パルス療法として服用する場合は、1回2錠（200mg）を1日2回（1日量400mg）食直後に1週間経口服用し、その後3週間休薬します。このサイクルを3サイクル繰り返して下さい。

主な副作用として、吐き気や嘔吐、下痢、軟便が報告されています。副作用が現れても数日以内に消失することがほとんどですが、万一症状が続くようであれば一度医療機関を受診して適切な指示を受けて下さい。危険な副作用はほとんど報告されていないので、比較的安全に服用することができます。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。