ラン(LAN) 30mg 100カプセル　※タケプロンのジェネリック

ラン(LAN)の概要※タケプロンのジェネリック

ランは胃で生成される酸（胃酸）の量を減らすお薬です。胃酸分泌を抑える働きと、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因菌である、ピロリ菌やヘリコバクターを除菌効果により、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、逆流性食道炎や胃痛、胸やけ等の治療効果を発揮します。

胃痛や胸やけには、胃酸が大きくかかわっています。胃酸は、胃腸内の菌を殺菌する作用がありますが、胃壁が弱っていると、胃酸は胃粘膜を傷つけてしまい、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因にもなります。

また胃酸が逆流すると、食道が焼けてしまったり、胸やけを起こしたりします。この胃酸を抑える薬の一つがランです。胃薬の中でも多くの医師に選ばれている薬の１つになります。

インドにある、インド国内でも5%以上のシェアを持っている大手製薬会社であるインタス・ファーマ(Intas Phama)が、製造・販売しています。インタス・ファーマは、インド国内に限らず、北米、ヨーロッパ、中南米、オーストラリアやアジアなどでも、安価なジェネリック医薬品を流通している、グローバルな製薬会社です。主に、腎臓、消化器、泌尿器、整形外科、心臓病、糖尿病などの医薬品を製造、販売しています。

ランの効果・効能

ランの有効成分はランソプラゾールで、プロトンポンプ阻害薬(PPI)と言われています。アセチルコリン、ヒスタミン、ガストリン等の物質はホルモンを活性化させプロトンポンプに胃酸の分泌させる信号を送り、胃酸が分泌されます。ランソプラゾールは、そのプロトンポンプの働きを阻害することで、プロトンポンプに胃酸を分泌させる信号が伝わらなくなり、その結果、胃酸分泌を抑制します。

胃腸薬には、プロトンポンプ阻害薬以外にも、胃酸分泌を抑制する薬はありますが、プロトンポンプ阻害薬は、一番作用が強いと言われています。プロトンポンプを阻害する作用は、胃粘膜の細胞壁の中で、新たなプロトンポンプが作り出されるまで続きます。ですので、服用中止後も、数日から1週間程度、胃酸分泌を抑制させる効果が持続します。

ですので、ランをはじめとしたプロトンポンプ阻害薬は、強力かつ持続性のある、消化性潰瘍や、逆流性食道炎等の治療に、1番選ばれる薬となっています。

ランの使用方法・注意事項

・胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、Zollinger-Ellision症候群
　通常、成人では1日1回30mgを服用します。通常、胃潰瘍・吻合部潰瘍では8週間まで服用を続け、十二指腸潰瘍は6週間まで服用を続けます。

・逆流性食道炎
通常、成人では、1日1回30mgを服用し、8週間まで服用を続けます。再発や再炎を繰り返す、慢性的な逆流性食道炎に関しては、1日1回15mgを服用します。症状に応じて、適宜増減でき、効果不十分の場合は1日1回30mgまで服用します。

服用する時間帯は決まっていませんが、毎日同じ時間に服用することをおすすめします。また、飲み忘れに気付いた時は、すぐに服用して下さい。ただし、次回の服用分との時間が短い場合には、1回分とばして次回分から服用して下さい。絶対に2回分を1度に飲まないでください。

副作用としては下痢、軟便、めまい、血便、腹部膨張感、便秘、口内炎、食欲不振等があります。重大な副作用としては、貧血、血小板減少、アナフィラキシー、急性腎不全、視力障碍、肝機能障害等があります。すべての副作用を記載したわけではありません。

またその他にも、使用禁忌や併用禁忌がありますので、使用前には必ず医師や薬剤師に相談して下さい。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。