ミカルディス(MICARDIS) プラス 40mg/12.5mg 28錠

ミカルディス(MICARDIS)プラスの概要

ミカルディスプラスは、ベーリンガー・インゲルハイム社が製造・販売する高血圧治療薬になります。日本では、ミコンビ配合錠APという商品名で多くの医療機関から処方されています。

2つの有効成分が配合されており強力な降圧効果を得られます。高血圧症は、血圧計で計測した収縮期血圧が140mmHg以上または拡張期血圧が90mmHg以上の状態を指します。自覚症状はほとんどありませんが、血管に常に負担がかかっている状態なので、血管の内壁が傷ついたり、柔軟性がなくなるなど少しずつダメージを与えます。

多くの場合、十年以上の月日をかけ結動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞を引き起こします。収縮期血圧が10mmHg高くなると、脳卒中で20%、心筋梗塞で15%発症リスクが高まると報告されています。薬の効果と生活習慣を見直すことで改善可能な場合が多いので早期治療が望まれます。

ミカルディスプラスの効果・効能

ミカルディスプラスの有効成分は、テルミサルタン40mg、ヒドロクロロチアジド12.5mgになります。当医薬品は、アンジオテンシン受容体遮断薬と利尿薬の合剤です。血圧上昇をもたらすレニン・アンジオテンシン系サイクルに関わるホルモンの一種であるアンジオテンシンⅡを抑えることで血圧降下が可能となっています。

また、古くから用いられてきたチアジド系降圧利尿薬の作用により体の余分な水分を塩分とともに尿に排出して血圧を下げます。適切使用することで強い副作用の報告もほとんどなく、安全に服用することができます。

安全性にも定評があり、二つの有効成分が同時に作用することで降圧効果が高まるため、優れた組み合わせと評価されています。実際に大規模臨床試験で脳卒中を抑制する効果が証明されている良薬です。

ミカルディスプラスの使用方法・注意事項

ミカルディスプラスの服用方法は、1日1回1錠を服用します。尿量が増えるため夕方以降の服用は推奨されていません。飲み合わせに注意しなければならない医薬品があるため、服用中のものがある場合、一度医療機関に相談し適切な指示を受けて下さい。また、飲み忘れなどに気づいて1回で2日分の服用をしてはいけません。血中の成分濃度が高くなり過ぎて副作用が現れるリスクが高まります。比較的多い副作用は、眩暈や倦怠感、頻尿、頭痛などです。

副作用症状は、特に服用はじめに起こりやすいため、その際は車の運転や高所での作業、危険な機器の取扱いなどは避けるようにして下さい。稀に血糖値や尿酸値の上昇が見られるため、糖尿病などの既往を持つ方は注意が必要です。軽い高血圧であれば、改善の可能性が十分にあります。運動療法や食事療法を併用して高血圧改善に取り組んで下さい。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。