ビロビル（VIROVIR）250mg 30錠

ビロビル（VIROVIR）の概要

ビロビルは、FDC社が製造・販売する抗ウイルス薬です。FDC社はインドに本拠地を置く製薬会社で主にジェネリック医薬品を取り扱っています。ビロビルは、先発品ファムビルのジェネリック医薬品であるため、その効果の実績を確認できた上で安価に購入できるのが魅力です。

特にヘルペスウイルス感染症の症状改善に用いられる事が多く、疱疹の症状に効果的に作用します。ヘルペスウイルス感染症には、単純ヘルペスウイルスと水痘・帯状疱疹ウイルスがあり、口唇や性器、上半身に有痛性の発疹を生じさせます。

ヘルペスの治療方法は、薬物療法で選択肢として経口薬、塗り薬、注射とありますが、ビロビルは経口薬であるため簡便に治療が可能です。

ビロビルの効果・効能

ビロビルの有効成分は、ファムシクロビルです。ファムシクロビルは服用後すぐにペンシクロビルに代謝され、ヘルペス群ウイルス感染細胞内で特異的にリン酸化しペンシクロビル３リン酸を形成します。その結果、ウイルスＤＮＡ鎖の伸長が停止させられる事となり、ＤＮＡの複製を阻害し、ウイルス増殖を抑制します。

他のウイルス治療薬に比べると薬の効きが早いと評価されているのが特徴です。服用後50分ほどで血中濃度が最高に達します。ペンシクロビルそのものを直接服用する方法もありますが、ファムシクロビルから代謝されると血中半減期が4時間ほどになり1日の服用が5回から3回で済むというデータが示されています。

従来から用いられているヘルペス治療薬より、手間が少ないという利点があります。症状が初期の段階で服用すれば治癒期間を2日程度短縮する事が可能です。

ビロビルの使用方法・注意事項

ビロビルの服用方法は、1回1錠を1日3回服用します。単純疱疹の場合、5日間服用を継続。帯状疱疹の場合、1回2錠に増量し7日間服用を継続する必要があります。飲み忘れをしてしまった際は、1回分の服用をスキップして下さい。1度に2回分を服用すると成分過多となり、副作用リスクが高まります。

主な副作用は、吐き気や下痢、発疹などの皮膚症状です。また、眠気や頭痛、めまいなどの報告もあるため、服用はじめの間は、車の運転や高所での作業、危険な機器の取り扱いなどは避けるようにしましょう。飲み合わせの悪い薬として痛風などの治療で使用されるプロベネシドがあります。ファムシクロビルの排泄が遅れる可能性があり、成分過多となるリスクが生じます。正しく服用していれば、副作用が生じる事はほとんどありませんが違和感を感じるようであれば、速やかに医療機関を受診して下さい。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。