トール(TOR) 20mg 30錠

トールの概要

トールは、インタスファーマ社が製造・販売する利尿剤でルプラックのジェネリック医薬品になります。服用する事で腎臓での水分再吸収を阻害し、利尿作用をもたらす事で体内の老廃物などを体外へ排出し、全身の浮腫を取る事が可能です。

通常であれば血管の内側と外側の圧力バランスが保たれているため、浮腫はできないのですが、毛細血管にかかる圧が何らかの原因で高くなると水分が血管から漏れ出し、細胞と細胞の間に貯留してしまい浮腫となる事があります。

最近では、デスクワークなど同一姿勢の状態で生活する事が増え、身体の血液循環が悪くなり浮腫の症状を持つ人が増えています。また、筋力不足、運動不足から血液の循環を促すポンプ作用がうまく機能しなくなる事も浮腫が発生する要因です。

トールの効果・効能

トールの主要成分は、トラセミドになります。その効果は、腎臓の尿細管での塩分と水分の再吸収阻害する事で、尿量を増加させます。ループ利尿薬に分類され、利尿剤の中でも効き目が強くなっています。また、同類薬の中ではカリウムの排泄が少なく低カリウム血症の副作用が起こりにくいのが特徴になっています。

老廃物が尿で排泄されず体内に残ったままになると、細胞が水分を含み過ぎて細胞活動に支障をきたし、細胞の劣化につながる可能性があります。トールによって、全身に溜まった老廃物を積極的に排泄する事によってデトックス効果が得られ、細胞への負担を軽減する事ができます。さらに血液中の余分な水分がなくなるため、血圧を下げる効果と血液量が下がる事で心臓のポンプ作用に掛かる負荷を軽減し、心臓を休ませる効果を期待する事ができます。

トールの使用方法・注意事項

トールの服用方法は、通常、成人は１日１回４～８mgを服用します。尿量が増える作用があるので、夜の服用は避けて下さい。夜間頻尿などを引き起こしてしまう可能性があります。副作用としては、だるい、脱力感、めまい、ふらつき感など低カリウム血症に関連する症状がみられます。

薬が効き過ぎてしまうと、脱水や血圧下降がみられる事もあるので、服用後に副作用が強く出た時や副作用症状が改善されない場合は、一度服用を中止し医療機関の受診をおこない適切な指導を受けてください。他の同類薬と比べ、カリウムの排泄は少なくはなっていますが、低量は排泄されてしまうため、服用中は果物などを積極的に摂取してカリウムを補うようにするとより副作用を軽減でき、安全に使用することができます。