オドキシル(Odoxil) 500mg 100錠

オドキシル(Odoxil)の概要

オドキシルは、細菌感染症の治療薬である経口用の抗生物質です。細菌感染症の中でも主に、黄色ブドウ球菌、連鎖球菌、大腸菌、プロテウス等の細菌感染症に使用されます。消化器からの吸収率が高く、効果時間が長いという特徴があります。食事の有無に関係なく服薬できるので、服用しやすい時間を選べます。

感染症は病原微生物が人体に侵入して起こり、腫れや発赤、疼痛や発熱等の症状が現れます。その病原微生物の中でも様々な細菌に有効なので、呼吸器や耳鼻科領域を中心に各科で広く用いられます。

インフルエンザを含め、一般的なウイルス性の風邪には無効なのですが、細菌による二次感染時やその予防薬として使用されることもあります。

オドキシルは、1968年に創業しされたインドに本社を置く、歴史ある大手製薬会社であるルピン(Lupin)社によって、製造・販売されています。ルピンはインド国外でも、アメリカ、オーストラリア、EU、南アフリカ、アジア諸国等の世界70カ国以上・100以上の市場で活躍しています。抗結核薬などで世界をリードし、心血管系(CVS)、中枢神経系(CNS)などの領域において、世界でも存在感を高めているグローバルな製薬会社です。

また、ルピンで製造されているジェネリック医薬品はコスト削減に努めているため、効果の高い薬をより安く提供することも強みの1つです。安全性も高く、アメリカ食品医薬品局(FDA)の認可許可を受けた向上を複数所有しています。

オドキシルの効果・効能

オドキシルの有効成分はセファドロキシルであり、第一世代セファロスポリン系薬と言われています。

細菌の細胞壁にはペプチドグリカンという、細菌の細胞壁の主要物質があります。セファドロキシルはこのペプチドグリカン合成に作用し、細胞内の細胞壁の合成を抑えます。細胞壁の合成を抑えることで、細菌の細胞分裂を阻害し、細菌が細胞分裂できなくなることで細菌の増殖を抑え、細菌による様々な炎症を治療する効果を発揮します。

応細菌は黄色ブドウ球菌、連鎖球菌、大腸菌、肺炎球菌、プロテウス、ミラビリス等です。適応症状としては、以下のものが挙げられます。

• 表在性皮膚感染症
• 深在性皮膚感染症
• 慢性膿皮症
• 咽頭炎
• 扁桃炎
• 急性気管支炎
• 慢性呼吸器変の2次感染
• 膀胱炎
• 腎盂腎炎等

オドキシルの使用方法・注意事項

オドキシルは通常成人では、1日3回、1回250mgを服用します。症状に応じて、1日3回、1回500mgを服用します。食事の有無に関係なく服用できます。服用の際には、水またはぬるま湯と一緒に服用します。

服用する時間帯は決まっていませんが、毎日同じ時間に服用することをおすすめします。また、飲み忘れに気付いた時は、すぐに服用して下さい。ただし、次回の服用分との時間が短い場合には、1回分とばして次回分から服用して下さい。絶対に2回分を1度に飲まないでください。

副作用として、以下の症状が報告されています。

• 発疹
• 嘔吐
• アレルギー
• 胃痛
• 吐き気
• 下痢

稀に重大な副作用として、アナフィラキシー・ショック、じんま疹、急性腎不全等の報告もあります。すべての副作用を記載したわけではありません。その他にも、使用禁忌や併用禁忌等がありますので、使用前には必ず医師や薬剤師に相談して下さい。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。